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中国の自動車メーカーが「PHV強化」を急ぐ背景 EVの減速を尻目に販売好調、競争激化は必至か

東洋経済オンライン / 2024年4月19日 18時0分

そうした長所を中国の消費者に知らしめた先駆者は、EVの最大手でもある比亜迪(BYD)だ。同社の2023年の販売台数は、EVが157万4800台だったのに対してPHVが143万8100台に肉薄。同年に中国市場で販売された全てのPHVの51.3%を占めた。

ここに来てPHV強化を打ち出すメーカーが相次ぐ中、BYDは守勢に回るどころか、競合他社をさらに突き放す構えだ。

最大手BYDは42万円値下げ

BYDは既存車種に年次改良を施した「2024年モデル」を2月から順次発売しており、それらの価格を2023年モデルより平均2万元(約42万円)以上も引き下げている。

同社の祖業は電池であり、車載電池の部材から完成車まで自社で一貫生産できる「垂直統合モデル」を築き上げた。最大手の規模がもたらすスケールメリットも加わり、コスト競争力では他社の追随を許さない。

それだけではない。BYDの創業者で董事長(会長に相当)を務める王伝福氏は、2023年の通期決算の説明会で、同社の第5世代のPHVプラットフォームを5月に発表すると明らかにした。このプラットフォームを採用した新型車は、車載電池とガソリンタンクが満タンの状態から最大2000キロメートル走行できるという。

(財新記者:安麗敏)
※原文の配信は4月1日

財新 Biz&Tech

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