小さくても「ボルボらしい」とEX30に思う妙技 ついに発売「ヤリスクロス」サイズの小型BEV
東洋経済オンライン / 2024年4月19日 11時20分
インテリアカラーは、ブリーズとミストの2タイプの設定があり、いずれもシート素材やデコラティブパネルにはリサイクル素材を使用している。
試乗車が採用していたブリーズでは、シートのファブリックはピクセル風で、パネルは同系色のフレークをまぶしており、無味乾燥にしないという配慮に感心した。
スペースはボディサイズ相応で、後席にも身長170cmの筆者が楽に座れる。床下には駆動用バッテリーが敷き詰められているが、フロアの高さは感じない。シートの座り心地はボルボらしい、体を優しく受け止めてくれるタイプだ。
背後の荷室はフロアが上下2段に設定可能で、フロントにも荷室がある。リッドの裏に北欧風のイラストが描かれるなど、細部までデザインに手を抜いていない。
日本でまず発売されたのは、「EX30 ウルトラ・シングルモーター・エクステンデッドレンジ」というグレード。バッテリーの容量は69kWhで、満充電での航続距離はWLTCモードで560kmと、十分な性能だ。
メインスイッチはなく、ペンダントのような四角いキーにもロックボタンはない。キーを持って近づくとロックが解除され、キャビンに入ると自動的にスタンバイになる。あとはシートベルトをして、テスラのようにステアリング右のレバーでDレンジを選ぶだけだ。
最高出力は272psもあるので、1790kgのボディを身軽に加速させる。それでいてレスポンスは穏やか。回生ブレーキは停止まで持っていくワンペダルモードも選べるが、こちらも予想以上にゆったり減速していった。
ボディがボルボとしては小柄であるうえに、目線が高めでノーズは短いので、取り回しはとても楽だ。乗り心地は、低速ではオプションの20インチタイヤのショックが伝わるものの、それ以外は穏やかだった。この面を重視する人は標準の19インチがいいだろう。
EX30はモーターをリアに置いた後輪駆動で、たしかに身のこなしは前輪駆動とは違う。とはいえ筆者が所有するルノー「トゥインゴ」ほど明確ではなく、穏やかなハンドリングであるところも、ブランドイメージにふさわしいと思った。
559万円の価格も魅力のひとつ
価格は559万円と、ひとまわり大きなXC40 Rechargeより120万円安く、マイルドハイブリッドのXC40より30万円高いだけ。
ボディサイズが近いレクサスのハイブリッド車、「LBX」の上級グレード「ビスポークビルド」と同等だ。
スカンジナビアンデザインに共感している人はもちろん、そうでないユーザーも、この価格でこのデザインが手に入るということで、好意的に受け止めるのではないだろうか。
森口 将之:モビリティジャーナリスト
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