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小池都知事の「学歴詐称疑惑」再燃の"奇々怪々" 元最側近・同居人の実名告発で政治生命の危機説も

東洋経済オンライン / 2024年4月19日 8時30分

文春側は、今回の告発記事掲載について「半世紀前に現職首相が退陣に追い込まれるきっかけとなった『田中角栄の金脈と人脈』という特集記事と同様の狙いで、あえてこのタイミングで取り上げた」(編集幹部)としており、18日発売の週刊文春も「大々的な続報」を掲載した。

そのうえで、同誌関係者は、「小島氏の『告発』に関しては、1年以上前から綿密に内容を詰め、同氏と編集部が一体となって記事に仕立てた」と説明する。さらに、「その背景には、週刊文春の松本人志氏の性的スキャンダルでのスクープ記事が裁判沙汰になっている中、本誌(月刊・文藝春秋)は、本来の“政治ネタ”で勝負をかけたいとの思惑があった」(政治ジャーナリスト)との指摘もある。

しかも、半世紀前の田中角栄首相の「追及劇」と同様に、今回も告発記事アピールの舞台となったのが、一般には「外国人記者クラブ」と呼ばれる「日本外国特派員協会(日本に派遣されている外国報道機関の特派員を中心に運営)」というのも因縁めいている。

現在は弁護士の小島氏は、17日午後に同特派員協会で1時間半にわたり記者会見し、改めて「告発」に至った経緯や事実関係を説明したうえで、質疑応答に応じた。その中で小島氏は「学歴詐称は公職選挙法違反に問われかねない。(小池氏には)正確にお答え願いたい」と繰り返し訴えた。

そもそも小池氏は、2020年5月に出版されたノンフィクション作家・石井氏の著作『女帝 小池百合子』の中で、それまで自身が主張してきたエジプト・カイロ大学卒業の経歴への疑義を指摘されて都議会で厳しい追及を受け、同年7月5日の都知事選を前に窮地に追い込まれていた。

そうした中の同年6月9日、カイロ大学が小池氏の卒業を認める声明を唐突にフェイスブックに公表したことで疑惑は一気に沈静化。自民党を含めた都議会各会派は追及をやめ、メディアも関連報道を自粛した。ただ、その当時も、関係者の間では「カイロ大の声明文公開の経緯」を疑問視する声は少なくなかった。

小池氏側近だった元ジャーナリストのA氏の存在

17日の会見で小島氏は「カイロ大が声明を公表する案は自らが提案したものだった」として、当時、自分と同じ小池氏側近だった元ジャーナリストのA氏が「その原案を作ったことがわかった」と説明。その裏付けとしてA氏が作成した声明文の原案と、実際にフェイスブックに公表された文面を並べて提示し、両者がほぼ同じ内容であることを指摘した。

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