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「日本のどこで何したい?」外国人旅行者の"本音" 「有名観光地」だけじゃない!意外な行き先は?

東洋経済オンライン / 2024年4月20日 9時0分

「うちの自治体には温泉も、世界遺産も、繁華街(銀座、秋葉原など)もない。遊園地もテーマパークもない。だからインバウンドは期待できない」というのが従来の地方自治体の嘆きでした。

けれど、このデータを見れば「うちの自治体にも自然ならある」「桜がある」「伝統料理がある」というように、思考をシフトすることができます。

2つめは「1週間以上の『長期滞在』をする旅行者が多い」ということです。

「長期滞在」になるほど、「日本の地方」が人気

【2】1週間以上の「長期滞在」をする

「滞在日数」を調べてみると、次のグラフのようになります。

1位は「1週間未満」が約5割ですが、2位は「1週間以上2週間未満」が38%、3位は「2週間以上4週間未満」が7%です。

つまり、2位と3位をあわせると「1週間以上の滞在者」が45%です。
国内旅行者に比べると、圧倒的に「長期滞在者が多い」ということがわかります。

【3】「富裕層」になるほど、長期滞在を好む

また、「訪日外国人旅行者の地方訪問意欲」を見ても、次のように富裕層ほど意欲が高いことがわかります。

これは、地方においても一定の消費行動が期待されることを示しています。

この「3つの特徴」に基づいて、さらに「外国人旅行者の長期滞在」につなげるためには、SNSを使った次の「2つのステップ」が重要になってきます。

【ステップ①】
そこにしかない地方ならではの「地域資源(自然、桜、伝統料理など)」や「アクティビティ」の情報をSNSなどで発信する。

【ステップ②】
長期滞在につなげるための情報発信をする。
→ゲストハウス、キャンプ場、古民家民宿、農家民宿など

外国人の日本の地方への訪問意欲は非常に高く、「観光地がなくても日本らしい魅力的なコンテンツ」さえあれば、インバウンド需要が大いに見込めるでしょう。

観光地に頼らなくても「インバウンド」「地方創生」は可能

とくに名所旧跡はなくてもいい。東京や京都、富士山、北海道のような有名観光地でなくてもいい。温泉すらなくてもいい。

その地域の「独自性」「歴史性」「個性」に立脚したローカルコンテンツを発掘して、SNSなどを駆使して、そこを徹底的にPRしていけばいいのです。

「そこにしかない」魅力を発掘できたら、そこに海外の視点を合わせることで、地域は新たな魅力をまとうことになります。

「日本全国どこにでも地方創生のチャンスがある」のです。観光地に頼らなくても「地方創生」は可能です。

「何もない」と思っている場所でも、グローバルな視点で見れば、新たな発見やそこにしかない魅力が眠っているかもしれません。

鈴木 信吾:『日本一わかりやすい地方創生の教科書』著者・「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」受賞

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