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グラドル界を席巻「PPE」弱小事務所"勝利の戦略" 令和に飛躍した「よきゅーん」の経営者思考

東洋経済オンライン / 2024年4月21日 12時1分

若いうちに「勉強しておくべきこと」も多々ある。

たとえば、いわゆる大人の事情にも左右される芸能活動では、周囲の「大人の立場」も加味しなければ、うまくいかない。

20代で、仕事関係者から「よきゅーんの意見は正しい。でも少し、発言をやわらかくしたほうがいい」と指摘された当時は納得できなかった。

しかし、今は「折れるべき場面はあるし、自分にとっての正しさが必ずしも正しいわけではない」と悟っていて、タレントにも身をもって学んだ教訓を受け継いでいる。

痛みを伴う経験は「若いうちにしておいたほうがいい」と、よきゅーんは持論を展開。自身の経験をもとに「私はこうして転んだ。あなたは、別の可能性もいったん考えるべき」と、タレントを諭すときもある。

所属タレントの「トップオタク」は自分

SNSでは時折、身近な怒りや、病みを書き込むタレントも見かける。

しかし、よきゅーんは「そういった書き込みは、誰も得をしない」と俯瞰する。

書き込めば少なからず、なぐさめてくれるファンもいる。

ただ、案件や広告起用を考えるクライアントが見れば、「この子は、嫌なことがあると、何でも吐き出してしまうのか」と、キャスティング候補から外すかもしれない。

いわゆる炎上でも知名度は上げられるが、よかれあしかれ「いい子」が求められるのが芸能界であるという持論は、いたってロジカルだ。

タレントを時にいさめつつ、愛ある距離間でよきゅーんは接する。

自身は、タレントを最も愛する「TO(トップオタク)」になるべき。マネージャーとして、外部の人間へ売り込むのが仕事である。相手に対して所属タレントへの「熱量」溢れるプレゼンで、徹底的に売り込む。

その背景にはかつて、出役として「歌や演技で人の心を動かせる」と体感した経験も。

マネージャー業では「タレントの営業マンとして、クライアントに『いいものですよ』『起用したらこうなります』といかに宣伝できるか」に力を注いでいるという。

自身の事務所では「人手が足りない」と苦笑。それでも、できる限りに時間を工面して、所属タレントの仕事現場へと駆けつける。

ねぎらいはもちろん、現場で「次の仕事」へとつなげるべく、交渉する目的もある。

1日の同時間帯で、数名の所属タレントが稼働している場合には、「マネージャーの必要性が高い現場」を最優先にするという。

二人三脚で歩む「えなこ」のおかげ

PPEは当初、よきゅーんが代表取締役を務め、所属するのはえなこのみの芸能事務所だった。

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