「アンチヒーロー」ヒットを予感させる3つの要因 随所に注目ポイントが散らばっている
東洋経済オンライン / 2024年4月22日 15時0分
初回のクライマックス、冒頭と同じシーンに戻って明墨が「人、殺してるんですから」と緋山に語りかけたとき、ガラスに明墨が映って緋山と重なっている。どこか暗喩的な気になる画であった。
緋山がどういう人物なのか、無表情で言葉少なく、わからないところが面白く、初回で1話完結にしないで2話に引っ張ったことは作戦であろう。
一時期、各話完結が見やすいと好まれていたが、昨今は配信されることも考慮に入れてか、あとを引く終わり方が増えてきている。配信では、続きをどんどん見たくなることが大事なので、区切りなく続いていくもののほうがいいのである。元来、連続ドラマは週刊連載漫画のように続きが気になるものを作ってきたので、いい原点回帰になっているのではないか。ただ『アンチヒーロー』が第3話以降も1話完結にならないかは不明だが。
ネットも注目「長谷川博己Vs.野村萬斎」
さて。初回、終盤、野村萬斎演じる東京地検トップの検事正・伊達原泰輔が「日本という国は罪を犯した者がやり直せる国」と明墨と真逆のことを未来あるこどもたちに語っていた。
この伊達原と明墨が最終的に対峙するのではないかと世間では注目されている。『シン・ゴジラ』(2016年)対決(ゴジラの中の人だった野村とゴジラと戦う内閣官房副長官役の長谷川)になると話題だ。
野村と長谷川の共演作で印象的なのは、野村が尾上菊之助とW主演した舞台『わが魂は輝く水なり』(2008年)である。この舞台に参加した長谷川は、それまで演じたことのなかった喜劇調の演技にトライして好評を得た。いま長谷川がテレビで愛されるシュッとしてかっこいいだけでなく、どこかおもしろい面を作りあげた作品で共演した、長谷川博己と野村萬斎の演技対決に期待したいのだ。
木俣 冬:コラムニスト
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
岩田剛典“緋山”の突然の登場に「震える」「すごい脚本」の声上がる「アンチヒーロー」5話
cinemacafe.net / 2024年5月13日 11時10分
-
『アンチヒーロー』第5話 遂に明かされる明墨と伊達原の関係
ORICON NEWS / 2024年5月12日 9時0分
-
「アンチヒーロー」第5話 緋山を無罪にした理由が見え始める【あらすじ&予告編】
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年5月12日 7時10分
-
【アンチヒーロー 第5話】明墨&伊達原の関係明らかに
モデルプレス / 2024年5月12日 7時0分
-
「アンチヒーロー」4話 北村匠海“赤峰”が長谷川博己“明墨”の謎に接近…「次回が気になる」の声上がる
cinemacafe.net / 2024年5月6日 9時30分
ランキング
-
1子どもの習い事にいる“トンデモ保護者”にドン引き。親も子も大声で怒鳴られ…
女子SPA! / 2024年5月26日 8時47分
-
2今どきベルマーク集めするPTAと大違い…「不登校の保護者の会を開催」意義ある活動ができるPTAは何が違うか
プレジデントオンライン / 2024年5月26日 7時15分
-
3ワークマンの「機能的なサンダル」3選 2000円前後で買える、アウトドアでも活躍する優秀アイテム
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月18日 9時55分
-
4日産「新型ノート“SUV”」世界初公開へ! まさに「小さな高級車」な豪華仕様! 精悍グリル採用の「AUTECH CROSSOVER」どんなクルマに?
くるまのニュース / 2024年5月26日 6時10分
-
5なぜ日本からブラック校則はなくならないのか…校則は憲法より上位の存在、その校則の権限は校長に絶対的に委ねられている現状
集英社オンライン / 2024年5月26日 19時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください