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嫌な事を言ってくる子に「やめて」と伝えるべき訳 すでに「だれも傷つかない」という状態ではない

東洋経済オンライン / 2024年4月23日 14時0分

あまりにもきみを傷つけるようなことを言ったり、きみが我慢できないと感じたりしたなら、その人とは無理に仲よくする必要もないと思うんだ。「でも、友だちだから」と考える必要もないんじゃないかな。だって、きみを傷つけるような人は、友だちとはいえませんから。きみは、きみのことを傷つけず、お互いに思いやりをもてるような人たちと、仲よくしたほうがいいよね。

まずは「やめて」と伝えて、やめてくれなかったら先生に相談する。あとは必要以上に気にせずに、「おはよう」などのあいさつをするだけの関係にしていけばいいと思います。 それにクラス替えをして、別のクラスになったら、顔を合わせなくもなりますし、まったく気にならなくなったりもします。

POINT やめてほしいことは「やめて」とハッキリ言おう

<「いっしょに公園で遊ぼう」ってせっかくさそってくれたのに、家族との予定があって、どうしよう!>

基本)「ほかの用事があって……」と理由をそえて断る

できる!)「木曜はダメだけど水曜と金曜なら大丈夫」とか、ほかの案を出すといいよ

これだけでもOK)さそわれてうれしい気持ちを伝えよう

<理由をそえて断れば相手もわかってくれるよ>

さそいを断るときには、必ず理由を言うようにします。

たとえば、「その日はおじいちゃんおばあちゃんの家に行く予定があるんだ」みたいな感じですね。すると相手も、「じゃあ仕方ないか」と思ってくれやすくなるんです。

これがただ「行けない」「無理」みたいにバッサリと断っちゃうと、相手もムッとして「せっかくさそったのに!」「あんなこと言わなくても!」なんて思いやすくなるんだ。

この「理由を言うか言わないかで、相手の気持ちが変わる」というのは、じつは実験でもわかっていることなんです。

その実験は、駅にある切符の自動券売機の前に並んでいる人の列に横入りする、というものなんだ。横入りってずるいことだから、並んでいる人は当然いやがります。「なんで横入りするんだよ!」「みんな、ちゃんと並んでるんだぞ!」みたいにね。

でも、横入りをするにしても、「じつは家族の具合が悪くて、急いで帰らなくてはならないんです」などと理由を話すと、並んでいた人たちはおこらなくなります。それどころか、「どうぞ先に買ってください」という雰囲気にもなるんだよね。断るにしても、理由を言うのと言わないのでは、相手の受け取り方にかなり差が出るんです。

理由を言いにくい場合には、「用事があるんだ」みたいに、ぼかして伝えてもいいんじゃないかな。たとえば、「勉強をしたいから」と言ってしまったら、「勉強なんてあとでいいよ」と言われそうですよね。そういうときは、「用事がある」でOKです。勉強だって大事な用事の一つですよね。

代わりの提案をしてみよう

理由を話してきちんと断ったら、まずは「さそってくれてありがとう!」と伝えて、できれば「その日はダメだけど、この日は大丈夫だよ」と、代わりの提案をしてみてほしいんだ。

「べつの日ならOK」と伝えることで、相手も「自分がいやで、断ったわけじゃないんだな」と、ホッとしてくれると思うんだよね。

そして最後に「またさそってね」と伝えることも大切です。この一言があるとないとでは、相手の気持ちが全然違います。

POINT 「またさそってね」という気持ちを伝えよう

齋藤 孝:明治大学教授

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