「企業は民主主義を損ねる」と批判されてきた理由 企業を「腐敗した存在」にしないための方策
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 10時30分
政府から徴税を請け負っていた富豪たちがローマの属州を不当に苦しめていたことが発覚すると、皇帝アウグストゥスは政府が直接租税を徴収する方式に切り替えた。
東インド会社は株の仕組みのせいで社員間に争いが生じていることに気づくと、社員どうしでインセンティブが一致するよう恒久的な株を発行した。
1929年に発生した株価の大暴落後、一般投資家への株の売却で詐欺行為が横行していたことが明るみに出ると、米国議会は証券法と証券取引所法を制定して、一般投資家を欺く行為を取り締まり始めた。
これらは資本主義の世界に起こった重要な変化だが、忘れられていることが多い。企業ではなく、政府が税金を徴収することも、個々の事業ごとに利益を還元するのでなく、恒久的な株を発行することも、株主への情報開示を企業に義務づけることも、今では当たり前になっている。しかしそれらは昔から当たり前だったわけではない。
(翻訳:黒輪篤嗣)
ウィリアム・マグヌソン:テキサスA&Mロースクール教授
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
各陣営「民主主義を破壊」と批判 衆院補選、逮捕は評価も影響深刻
共同通信 / 2024年5月17日 16時41分
-
「テイラー・スウィフトのような『希望のアイコン』は次々と出現する」国際政治学の大家が喝破する“アメリカの楽観要因”
文春オンライン / 2024年5月16日 9時0分
-
歴史が教える企業が政治に関与すべきでない理由 企業の力を社会のために役立てるための指針
東洋経済オンライン / 2024年5月7日 9時0分
-
グローバル化が進むと「封建的な世界」になる理由 ナショナリズムこそリベラルな社会の前提条件
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 9時30分
-
市場の「見えざる手」による企業の監視は有効か? 企業はなぜ存在し、社会をどう変えてきたのか
東洋経済オンライン / 2024年4月19日 8時20分
ランキング
-
1ワークマンの「機能的なサンダル」3選 2000円前後で買える、アウトドアでも活躍する優秀アイテム
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月18日 9時55分
-
250代からの即効「二の腕やせ」!たるみを解消して引き締める方法【Dr.中村格子の美からだ学】
ハルメク365 / 2024年5月17日 22時50分
-
3ヤマトHDを苦しめる「2024年問題」…大幅減益で株価も大幅下落(小林佳樹)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月18日 9時26分
-
4シニアが健康寿命を延ばすために心がけること2選
オールアバウト / 2024年5月17日 19時30分
-
5煮物だけじゃない!スーパーフード並みの栄養価「切り干し大根」の意外な食べ方
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください