人気上昇中キャンピングカー「デュカト」の正体 フィアットが製造する商用バンに注目が集まる
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時20分
まず、ナッツRVが出展したゼニア。同社が製作するデュカト・ベースのキャンピングカーには、2023年に発表した「フォルトナ(FORTUNA)」というモデルもあるが、こちらはベース車が前述した標準ボディ車。新型は、より全長が長いロングホイールベース車を使っており、さらにラグジュアリー感や使い勝手のよさを加味している。
ゼニアは、室内レイアウトによって「タイプT」「タイプL」「タイプTL」といった3種類をラインナップする。まず、タイプTは、前向きのセカンドシートと、室内後方にツインベッドを装備。シャワーなどを使えるマルチルームも備えた仕様だ。
乗車定員4名、就寝人数2名を確保するのがこのタイプ。車体左側にあるスライドドアを開けると、天井高1900mmを確保する広々とした室内が広がる(天井高は3タイプ共に同じ)。エントランス右には、ガラス蓋付きシンクを採用するキッチン。シンク用の家具には電子レンジや70Lの冷蔵庫も備えるほか、キッチン上方の家庭用エアコンも標準装備だ。また、通路を挟んで右側にあるセカンドシートの前にはテーブルも設定。停車時に運転席と助手席を後ろへ180度回転させれば、大人4名がくつろげるダイネット(リビング)となる。
ダイネット後方にはマルチルーム、さらに後方には常設のベッドルームを配置。大人2名が就寝可能な横2列のツインベッドは、左側が長さ1930mm×幅790mm、右側が長さ1830mm×幅750mm。通常は通路となっている中央部にもマットを敷けば、簡単にキングサイズのベッドにすることができ、さらにゆったりとした空間を作り出せる。また、ベッド下には収納スペースも装備し、観音開きタイプのリアゲートを開ければ、長尺物などを積載することも可能だ。
ほかにも、このモデルには、停車時のエンジン停止中に家電製品などを使える400Ahリチウムイオン式サブバッテリー、室内を暖めるFFヒーターなども標準装備。マルチルーム内のシャワーキットやアルミホイールなどのオプションを装備した展示車の場合で、価格(税込み)は1435万8860円だ。
ゼニアのタイプLとタイプTLについて
一方、ゼニアのタイプLも、タイプTと同様にキッチンやマルチルームを備えるが、ダイネットにはL字型ソファ、室内後方には長さ1400mm×幅1900mmの常設ダブルベッドを装備した仕様だ。乗車定員は5名、就寝定員2名+子供1名を確保する。
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