就活で成功掴む「学生生活」の効果的な過ごし方 授業で得られる学び以外に、どう行動を図るか
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 11時20分
これは、いろいろと経験を積む、ということとイコールです。
学生が職業選びで悩む理由
なぜ学生は、職業選びで迷うのでしょうか。
それはリアルな職業や、仕事に対する経験や知識がないからです。
経験や知識があれば、何かしらの判断基準に基づいて物事の良し悪し(この場合は、仕事の良し悪し)を自分なりに判断し、決断をくだすことができますが、そうではない場合は、まずは経験と知識をどんどん増やして、意思決定のためのリアルな情報を積み上げましょう。
そのようにして、自分なりの職業観や人生観を持つことができれば、後は自分自身が人生やキャリアにおいて目指すべき理想の姿や方法論に沿って、準備を進めればよいのです。
そのような模索期間を、できれば1、2年で終えて、残りの2年間は夢への第一歩を踏み出すための準備に充てたいものです。
それに応じて、勉強する対象も変えたほうがよいでしょう。
ここでいう勉強とは、学校生活における授業を通じた勉強だけではなく、予備校での勉強など、自分自身が社会に出て戦うための、知識を得るための課外活動としての勉強を含みます。
ちなみに私自身は、そういった初期の段階、つまり模索期間においては、どんな職業においても必要となる社会人としての基礎知識(と勝手に自分が思っていた)である英語と会計とパソコンスキルを身に付けることに注力していました。
こうなりたいという対象がないからこそ、いずれにしても必要となる社会人としての必修科目を先にやっておこう、という感覚です。
詳細は『「学歴なんて関係ない」はやっぱり正しい』などの拙著をご参照いただきたいですが、例えば英語の勉強には1日3時間を費やす、など、徹底的に、そして真摯に取り組むわけです。
私の場合は、パスポートすら持っていない、つまり海外経験ゼロにして、大学2年生のときに初めて受けたTOEICでは900点という点数を獲得することができました。基礎体力をつけるという意味では、合格だったと言えるかと思います。
そういった人生設計の模索期間や準備期間を経て、自分なりの職業観や人生観を持った後は、その設計に沿って、今自分がやるべきことを粛々とこなす、という期間に入るのです。
詳細は前述の拙著などに譲りますが、私の場合は35歳までと、それ以降で人生を区切って考えていましたし、教育システムが整っていないであろうベンチャー企業からのスタートを想定していましたから、それに合わせた準備をしました(例えば大学3年生のときに、海外大の経営学部に1年間交換留学に行きました)。
自分の目で見て・体験することが大切
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