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「ニュージーランドワイン」手がける日本人の挑戦 マーケや営業強化、幅広い層にアプローチ

東洋経済オンライン / 2024年4月25日 13時30分

「SSS」は、2012年に2009ヴィンテージが「ニュージーランド・インターナショナル・ワインショー」でゴールドメダルを受賞。人気が高い一方で、生産量が少ないため、ワイマラマのオンラインショップでも購入できない幻のワインだ。

実際に飲んでもらう機会を増やす

シャトー・ワイマラマは、年間で約2万本のワインしか生産していない。これまでは法人向けギフトとして利用されることが多かった。

一方で、現在はマーケティングと営業に力を入れて、より幅広い層にリーチできるよう試みている。

シャトー・ワイマラマは、ワイナリーから販売まで一気通貫しているブティックワイナリーであり、直営業でしか販売していない。大量生産・大量消費されるワインではないが、より多くのレストランでの提供や、イベント開催を考えているという。

「ワインの質も高くなっています。オンライン販売を強化したり、多くのレストランでもお取り扱いいただいたりして、これからはもっと幅広い消費者のみなさまにシャトー・ワイマラマのワインを届けたいと考えています。コロナ前に開催していたサロンを再開したり、イベントを企画したりもしたいですね」(ワイマラマジャパンの神長崇子社長)

日本は少子高齢化が進んでいる。あえてお酒を飲まないソバーキュリアスも増えている。これからどう市場を広げていく予定なのか。

「日本人だけではなく、インバウンドで訪れる方や『アジアのベストレストラン50』でも上位を占める東南アジアの高級店にも販路を広げていきたいです。ワイマラマのワインはお肉料理全般によく合いますし、フランス料理やイタリア料理はもちろん、しっかりめの中国料理や繊細な日本料理にもマリアージュすると考えています。ロゼは、女性に人気で前菜からメインの料理まで合うので、もっと盛り上げていきたいですね」(神長社長)

人員の強化が課題に

さまざまな挑戦を仕掛けようと試みる一方で、課題になるのが人員だ。マーケティングや営業の強化、ECサイトの刷新には、現在の倍くらいは人員が必要だと神長社長は語る。

「まずは社内の体制を整えていき、この数年はブランドの認知力を上げていきたいです。30周年を迎える2028年頃までには、毎年完売するようなワインにしていければと思います」

ニューワールドで世界から注目されているニュージーランドワイン。日本のワイナリーが、次世代のニューワールドを牽引することができるか。

東龍:グルメジャーナリスト

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