1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「スーパー割引」数学嫌いでもお得に計算するコツ 3つのパターンでどれが一番お買い得か考える

東洋経済オンライン / 2024年4月26日 12時50分

この割引について、種類が多くてどれだけ安くなっているのかがわからない、という経験はありませんか? 単純なパーセンテージによる割引だけではなく、「レジにてさらに〇〇」というような商品もあり、結果的にいくらになるのかわからず、とりあえず「安そうだから」購入している、という人も少なくないでしょう。

しかしそれでは、本来買う必要のない商品を買ってしまっている可能性があるのです。

きちんと商品の値段を理解して、自分が買いたいかどうかを判断できるように、ここでは値段の数値化力を磨いていきましょう。

3つのパターン、どれがいちばんお得?

まずはこちらの問題を考えてみてください。

定価1000円の「お刺身盛り合わせセット」があります。スーパーでこの商品を1個だけ購入するとき、次の3種類の値下げの中で、いちばん商品が安くなるのはどのパターンの場合でしょうか?(ただし、今回は消費税については考えないこととします)

パターンA:「お刺身盛り合わせセット」に10%引きのシールが貼られており、「この時間帯はレジにてさらにお会計価格から20%引き」とアナウンスされている場合

パターンB:「お刺身盛り合わせセット」に200円引きのシールが貼られており、「この時間帯はレジにてさらにお会計価格から10%引き」とアナウンスされている場合

パターンC:「お刺身盛り合わせセット」に30%引きのシールが貼られている場合

いかがでしょうか。「お刺身盛り合わせセット」の値段がぴったり1000円なのでまだ複雑な計算にはなりませんが、それでもパッと3択を出されると、どれがいちばん安いのかがわからなくなるでしょう。

この問題を整理すると、「10%引き→20%引き」と、「200円引き→10%引き」、そしてシンプルな「30%引き」の3種類の中で、いちばん割引率が大きいのはどれかを考える、ということになります。

まず、結論から話しましょう。この問題では、パターンA、パターンBが2段階で値引きをされているので、一見パターンCよりも安くなるように見えます。しかし、答えはパターンCなのです。おそらく、多くの人にとって意外な答えだったことでしょう。

ここからは、実際に1000円の商品の値段変化で計算しながらこの謎を紐解いていきましょう。

パターンAでは、まず1000円の商品の10%は100円であるため、レジに持って行く前の商品の値段は900円になります。そして、レジでさらにその20%引きになるため、

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください