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STARTO始動でテレビ・出版は"忖度"を払拭できたか 旧ジャニーズ時代からの変化とリアルな現状

東洋経済オンライン / 2024年4月27日 12時50分

STARTOには、令和5年間の音楽セールス動向をまとめた「オリコン令和ランキング」の「アーティスト別セールス部門 新人」で1位のSnow Man(460億円)、2位のSixTONES(256.7億円)、4位のなにわ男子(143.7億円)など、「現在最も物販に強い」と言われるグループがいます。3位のYOASOBI(170.6億円)、5位のAdo(115.4億円)、7位のJO1(89.5億円)、8位のNiziU(82億円)、10位のVaundy(78.9億円)の顔ぶれと売り上げを比べれば、いかに彼らの勢いがあるかがわかるでしょう。

物販に強い=ファンの熱が高く、「視聴率、配信再生数ともに取れる」「ネット上の反響が大きい」ため、特に民放各局にとって彼らは「グループでなくても1人でも出てほしい」という存在。水面下で争奪戦が起きていることはあっても、新規契約の打診がまったく行われていないとは考えづらく、噂話レベルですが筆者もいくつかのオファー内容を聞いています。

グループでSTARTOとエージェント契約を結んだ嵐(オリコン令和ランキング アーティスト別セールス部門 トータル2位・467.9億円)のほか、King & Prince(同3位・467.4億円)なども健在であること。他の大手芸能事務所から以前ほどの影響力が薄れていることなども含め、各局にとってSTARTOは、昨年までの極端な忖度はしないものの、「極めて重要な芸能事務所の1つ」であり続けています。

4年間の育成で影響力をキープ

しかし、今春はフジテレビが「KinKi Kidsのブンブブーン」「SUPER EIGHTのあとはご自由に」「トキタビ」「いただきハイジャンプ」を終了させ、「木7◎×部(もくしちまるばつぶ)」はゴールデンから土曜夕方に移動し、放送時間も半分に縮小。他局でも、STARTO所属タレントの出演番組を終了・移動させるケースが続きましたが、この動きはなぜなのか。

性加害騒動がなければ継続していたであろう冠番組を終了させた主な理由は、「終わらせてもいい」、あるいは「終わらせたかった」という存在だったから。今春で終了した番組は、視聴率や配信再生数、制作費、スタッフの労力やモチベーション、マンネリなどの理由から、局の扱いが難しくなっていたものが少なくありません。業界内では、「旧ジャニーズ事務所との良好な関係を保つために続けていたが、性加害騒動をきっかけに終了させられた」という見方をされているのです。

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