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我が子と一緒に考える「借金」の意外な経済効果 借金をすることは「いい事」なのか「悪い事」か

東洋経済オンライン / 2024年4月29日 15時0分

残念ながら現実にはタイムマシンは存在しないので、ここで金利の出番となるわけです。金利という手間賃を払えば、あなたは「未来のアナタ」を頼ることができる。余裕がある貸し手は、遊んでいるお金を有効活用して、ちょっとご褒美がもらえる。

「かりる」と「ふやす」は表裏一体

こんな形で「かりる」と「ふやす」は表裏一体の関係でつながっています。その本質は、違う時点をつなぐタイムマシンのような役割です。銀行などが仲立ちすることでお金の足りない誰かと、お金が余っている誰かが円滑につながり、世の中全体のお金の過不足がならされて、経済の流れがスムーズになる。

最初にお話しした通り、借金をする・お金を貸す、という行為は「できるだけやらないほうがいい」という価値観が根強くあります。特に借金することにはあまりいい印象は抱かないでしょう。

しかし、借金自体は悪ではありません。むしろ経済が円滑に回るためには欠かせない営みです。ある国がうまく成長できるかどうかは、金融システムの発達度合い、有体に言えば「借金のしやすさ」に大きく影響されます。借金は悪、と断じるのは間違いになることがあるのです。

高井 宏章:経済コラムニスト

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