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外国語習得の最短ルートは「勉強しない」こと 歯磨きをするように言語を学ぶコツ

東洋経済オンライン / 2024年4月30日 17時0分

外国語学習継続の最大のコツは習慣化です。

たとえば朝、顔を洗う。歯磨きをする。これらの行動は当たり前すぎて、「面倒くさいな。今日はいいか……」なんて思う人はいないでしょう。これに匹敵するくらい当たり前の習慣として、外国語学習が日常に組み込まれると、「面倒くさいな。今日はいいか……」と思うまでもなく継続できます。それどころか学習時間をもたないと気持ち悪いくらいになるかもしれません。

そのためには、1日のうちの「どのタイミングに勉強するのか」をあらかじめ決めておくことをおすすめします。外国語学習の継続の秘訣も、習慣化と密接に結びついています。

「朝、起きたら顔を洗う」「食後に必ず歯を磨く」というように、「昼休みになったらPimsleurを開く」「通勤中はPodcastを聴く」というようにタイミングを決めておくと、日常生活の中で習慣化しやすいでしょう。

ちなみに私は、朝は脳がリフレッシュされていて集中力が高いような気がするので、起床直後を外国語学習の時間としています。

また、1日にどれくらい勉強するかを「時間の長さ」ではなく「量」で決めることも大切です。たとえば、「1日に1レッスンを終わらせる」という具合にです。「時間の長さ」は一見、わかりやすい目安なのですが、「毎日、学習の充実度が高かろうと、最低でも30分勉強する」といった決め方だと、その30分をダラダラ過ごしてしまうかもしれません。

すると、学習の充実度が低い場合でも、決まった時間をただこなすだけで「今日もクリアした」と見なしてしまうという落とし穴があります。すると、「毎日、勉強時間を確保している割にぜんぜん上達しない」という状況に陥る危険性があります。

また、1日あたりの勉強量を決めないままだと、やる気満々でいられる学習の初期段階はたくさん量をこなせても、徐々に失速し、いつの間にか学習習慣すらも失われる危険があります。1日に決まった量を学ぶことにすれば、こうした事態は避けられるというわけです。

「今日はこのフレーズを覚えた」「この会話文を理解した」「この文法を覚えた」といった達成感を毎日、得られることも、継続の推進力になるでしょう。

毎日、一定のペースで学んでいくことが、結局のところ最も確実なのです。

やる気より「環境づくり」が大事

いくら自分の意思で外国語学習を始めたとしても、モチベーションの維持は、おそらく誰にとっても悩みの種だと思います。三日坊主を繰り返してきたという人も多いかもしれません。特にモチベーションが下がりやすいのは学び始めて少し経ったころです。

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