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「数字のセンスがない人」か一発でわかる意外行動 「1,000,000→100万」の一工夫でできる人に変身

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 9時30分

ここで、とてもシンプルな問いをひとつご紹介します。

Q ビジネスにおいて、「数字の隣」には何があるでしょうか?

意図がわからず戸惑われる人もいるかもしれません。もしよろしければお仕事で扱っているデータや会社の数字、ビジネス文章などを眺めてみてください。数字の隣に、必ず存在するものがあるはずです。

正解は「単位」です。

かつてみなさんが学生のころに取り組んでいた算数や数学といった抽象の世界であれば、数字の隣には単位がくる、ということはありません。分数の計算や方程式を解く問題で使う数字は単位などなくてもよかったはずです。

しかしビジネスで扱う数字は具体の世界で扱う言語です。100円、60万人、5.5時間、900個……。このように必ずと言っていいほど単位があります。数字の隣には単位があり、数字とその単位をセットにして扱うのです。

そして私がこの仕事をしていてわかったことは、数字に慣れ親しまないまま大人になってしまった人は「単位」を扱う発想が皆無だということです。

たとえば、「1270億」を「127,000,000,000」と書いて計算する人は、「億」という単位を使う発想がないということになります。もちろん「億」の存在は認識しているのですが、このような場面で単位として扱うことを動作にできないのです。

127,000,000,000

127,000,000(千)

127,000(百万)

1270(億)

127(十億)

これらはすべて同じ数であり、量として捉えるときはもちろん、表記する際もこの中から自由に選ぶことができます。瞬時に適切な単位を「選ぶ」ことができる人は、数字センスのある人と言ってよいのではないでしょうか。

単位を変換して、数字をわかりやすく

さらに、数字センスのある人は、扱いやすいものを選ぶという特徴があります。

たとえば、日本を代表する企業であるトヨタ自動車の2021年4月1日から2022年3月31日までの営業収益(売上)は 31兆3795億円であり、営業利益は2兆9956億円です。

しかし、異なる業界の人や学生にとっては、この数字はあまりに大きいために意味づけが難しいこともあるかもしれません。そこで単位を変換することで、扱いやすい数字を選んで思考やコミュニケーションに使うこともテクニックのひとつです。

この期のトヨタ自動車の従業員数は37万2817人とのこと。そこで一人あたりの数字に変換すると次のようになります。

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