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近鉄大阪線の「ザ・ターミナル」大阪上本町の貫禄 本社・百貨店・ホテルが集中、バス乗り場を改良

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 7時30分

近鉄百貨店上本町店やシェラトン都ホテル大阪、近鉄本社ビルなど近鉄グループの拠点も集積する。これらは同社関連施設を多く手掛けた建築家、村野藤吾が残した作品でもある。かつての近鉄劇場跡地は、2010年に大阪新歌舞伎座が入る複合ビル「上本町YUFURA(ユフラ)」に生まれ変わった。ユフラのオフィスフロアには近鉄不動産や近鉄リテーリングといったグループの中核会社が本社を置いている。

大阪上本町駅はほかの交通手段への乗り換え拠点としての利用も多い。駅の西側には大阪メトロの谷町線と千日前線の谷町九丁目の駅がある。谷町線は東梅田や天満橋、天王寺といった主要エリアを結んでいてビジネス・観光両面で利便性が高い路線だ。大阪上本町と谷町九丁目は駅名が異なるが、両駅は地下通路でつながっており雨天でも濡れずに移動することができる。

1階のシェラトン都ホテル大阪前にはあべのハルカスと結ぶ「あべの上本町シャトル」、関西国際空港行きリムジンバスの乗り場がある。駐車場の間を百貨店の「送迎サービスカー」が走っている2階には大阪(伊丹)空港行きのバスが発着する。

大阪上本町駅は地上の改札口は1つだが、地下には地下中央改札口、地下西改札口、近鉄百貨店改札口がある。大阪メトロとの乗り換えや、居酒屋などの飲食店が集まるビル「ハイハイタウン」へは地下西改札が便利。近鉄百貨店改札口はその名の通り近鉄百貨店の専用改札だ。

地上ホームは改良工事中

2025年の大阪・関西万博を巡っては、大阪上本町駅から会場を結ぶシャトルバスの運行を予定しており、現在、バスターミナルと駅の改良工事が進んでいる。

2階のバス乗り場を改良して万博シャトルバスなどの発着場として運用。駅には新たに改札口を設け、地上ホームとバスターミナルを行き来しやすくする。一番北側の3号線を廃止して新設する通路には待合スペースやトイレを整備。大阪線沿線から伊丹空港へのバスの乗り継ぎ利便性向上も期待できる。

歴史あるターミナルとしての貫禄を備えた大阪上本町駅。地上ホームの改良工事を経て、交通結節点としての真価を改めて発揮することになりそうだ。

橋村 季真:東洋経済 記者

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