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「苦手科目が好きになる」東大生がお薦めする6冊 主要5教科を勉強する面白さを教えてくれる本

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 12時0分

しかし、この本では、日常生活の中で本当に使える数学のテクニックを教えてくれます。いろんなシーンの中で、さまざまな選択肢を提示し、どうすれば最善の選択肢が取れるのかを考えさせてくれます。

例えば、目的地に行くために、どの交通手段を利用するか。タクシー、電車、徒歩で行くのかを考えるときに、どう数値化して計算すれば安く済む「最善の選択」を取れるのか、といった問題が出題されています。

よくありそうなシチュエーションですよね。この本を読むと、「数学は、日常生活でこう使うんだ!」ということが、よく理解できるようになります。

実は面白い、東大のユニークな入試問題

社会:『東大の良問10に学ぶ世界史の思考法』『「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考』

社会が楽しくなる本は2冊紹介させていただきます。『東大の良問10に学ぶ世界史の思考法』と『「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考』です。

これらの本は、両方とも東大の入試問題を題材にしている本です。東大の入試問題と聞くと、難しく感じるかもしれません。実際に解いてみると難解な問題が多いのですが、みなさんが想像する「難しさ」とは少し質が異なります。

例えば、

・47都道府県の中で、いちばんブルーベリー農家が多いのは東京都ですが、それはなぜか考えて答えなさい。

・運輸・通信手段の発展が、アジア・アフリカの植民地化をうながし、各地の民族意識を高めたことについて論述しなさい。

このように、重箱の隅を突くような知識の問題ではなく、考えさせられる問題が多いのです。

東大の地理では日常生活のふとした疑問が出題され、世界史では「大雑把な世界史の動き」を問うような問題が多く、本質的で、知的好奇心のくすぐられる、とても楽しい問題ばかりなのです。

これは勝手な想像ですが、東大の先生は「この問題、面白いでしょ?」と考えながら、出題しているのではないかと思います。知の巨人が考える、知的好奇心がくすぐられる良問。そんな問題を扱うこれらの本を通して、ぜひ社会の面白さに触れていただければと思います。

本気で研究に立ち向かう姿が描かれる

理科:生物と無生物のあいだ

理科でおすすめなのは、『生物と無生物のあいだ』です。「面白かった!」「これを読んで、生物学の勉強をしたいと思った!」と語る東大生が多い、とても面白い1冊です。

この本はタイトルのとおり「生物と無生物はどう違うのか」という問いに対して、本気で研究する姿や、その結果が描かれているのですが、その研究過程が読んでいてとても面白いのです。

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