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5年で12カ国語マスター、超効率的な外国語習得法 「先に文法を覚えてから実践に入る」は遠回り

東洋経済オンライン / 2024年5月5日 18時0分

「このフレーズがこうなっているのは、こういうルールだからなのか」「でも、この場合は例外なんだな」という具合に、すでに頭に入っているフレーズと照合するかたちで、実践的に基本ルールと例外を学んでいくことができるからです。

というわけで、私は「先にしっかり文法を学び、後で会話力を身につける」という論理的な学び方ではなく、「先にフレーズを蓄積して会話力の素地を作ってから、自然に文法を学んでいく」、という感覚的な学び方をおすすめします。

外国語学習を「苦しい勉強」から「楽しい遊び」に変えていく。楽しいから続けられるし、続けられるから多くの言語を学べる。そんな楽しみに満ちた外国語学習の道のりを、ぜひ多くの人に歩んでいただけたら嬉しいです。

「母語」で話しかければ、「心」にまで届く

今は翻訳ツールがかなり発達してきています。生成AIの登場もあり、近い将来、通訳や翻訳の仕事はなくなるのではないかとも言われています。そんな中、なぜ私が外国語を学び続けるのかと不思議に思う人もいるかもしれません。

外国語を学べば学ぶほど、「努力してきて本当によかったな」と思うことがあります。それは、相手の母語で話すと、言語の壁を一瞬で乗り越えて一気に打ち解けてしまうことです。

かつてアパルトヘイト廃止を訴え続けた南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領はこう言い残しました。

「相手が理解している言語で話しかければ、それは相手の頭に届く。しかし、相手の『母語』で話しかければ、それは相手の『心』にまで届く」。

たとえカタコトであっても、相手の母語で一言、二言、何かを言うだけで言葉の違いという壁が消えてしまう。これは翻訳ツールを使ってのコミュニケーションではなかなか起こらない現象ではないかと思います。

外国語を学ぶと人生が豊かになる

言語はコミュニケーションツールであると同時に、「文化」でもあり、人間のアイデンティティと切っても切り離せません。

そして相手もその気持ちを喜んで受け止め、応えてくれようとしたときに、まるでワープしたかのように、「言語の壁を乗り越える」というプロセスを飛び越えて打ち解けてしまう、そんな印象があるのです。

翻訳ツールはたしかに便利なものに違いありません。どんな言語の話者とでも簡単に意思の疎通が図れるテクノロジーの進化はすごいことです。

それでも私は、外国語を学び、自ら話せるようになろうとすることを、今後もやめないでしょう。なぜなら、「言語の壁が溶ける感覚」を今までに何度も味わってしまったからです。

それだけではありません。

外国語学習とは、新たな世界の扉を開く冒険への第一歩です。外国語を学ぶと人生が豊かになる。人生に新たな輝きがもたらされることは間違いありません。私は決して大げさではなく、本気でそう思っているのです。

Kazu Languages :インフルエンサー

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