1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

春のだるさ、眠さを一発解消する「非常識な食習慣」 季節の変わり目の体調不良には意外な要因が

東洋経済オンライン / 2024年5月6日 8時30分

肝臓が疲れて機能が衰えると、本来肝臓で解毒されるはずの毒素や老廃物が体内に残ったり、作られるエネルギーの量が減ったりするため、体が疲れやすくなります。もちろん、肝炎や脂肪肝、肝硬変、肝臓がんなどの病気や障害になる恐れも出てきます。

このように、1日3食の食生活によって、胃腸や肝臓はどんどん疲れていきます。内臓をしっかり休ませるために「空腹の時間(ものを食べない時間)」を作りましょう。

内分泌代謝や糖尿病を専門とする医師として私がおすすめしているのは「16時間断食」です。

健康だけでなく、美容にも効果のある「16時間断食」

最後にものを食べてから10~12時間ほど経つと、肝臓や血液中のブドウ糖がなくなり、脂肪細胞中の中性脂肪が分解されてエネルギー源として使われるようになります。16時間が経過し、細胞が飢餓状態になると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが活発に働き始めます。

オートファジーとは、細胞内の古くなったタンパク質が、新しく作り替えられること。古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変わります。

16時間の空腹の時間を作るだけで、疲れた体をリセットする効果が期待できるのです。

・内臓の疲れがとれて、内臓機能が高まり、免疫力もアップ。
・血糖値が下がり、インスリンの適切な分泌が促され、血管障害が改善。
・脂肪が分解され、肥満が引き起こすさまざまな問題が改善。
・細胞が生まれ変わり、体の不調の改善や老化の進行を食い止める。

「16時間断食」は、健康のみならず美容やアンチエイジングにも効果があります。食べすぎで疲れた内臓が16時間の休息でリセットされる。その恩恵は、まずは便秘や下痢の改善など、「腸で実感」できるはずです。

前述したように、腸が疲弊して腸内環境が悪化すると、免疫力が低下して風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなる、アレルギーがひどくなる、がんが発生する、肌の不調を引き起こし、体臭もきつくなる、など、健康と美容に大きく影響します。

体内の免疫細胞や抗体の6割以上が、腸に存在しているといわれています。免疫細胞とは、外部から入ってきた異物(ウイルスや毒素など)や発生したがん細胞などを排除するもの。空腹によって免疫力を上げれば、いつまでも元気で若々しい体をキープしていけるのです。

せっかく美容のためにサプリメントなどでビタミンやミネラルなどを摂っても、胃腸が疲れていては、消化機能が正常に働かず、体に十分吸収されません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください