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星野リゾート「観光列車」車内料理の豪華に仰天 青い森鉄道が運行「酒のあで雪見列車」に乗車

東洋経済オンライン / 2024年5月6日 7時30分

駅員さんが、車内の広告を次々と「酒のあで雪見列車」のポスターに差し替えていく。慣れているためか、手際がよい。

そして青森屋のスタッフさんが、ボックス席の間に折りたたみ式テーブルを置いていく。あまりにピッタリはまっているので、座席に合わせてテーブルを作ったのかと質問したら、たまたまちょうどよいサイズを見つけた、とのことだった。

そこに別のスタッフさんがお料理を置いていく。二段重のけっこう大きさのあるお弁当だ。さらに日本酒300ml瓶が2本と熱燗1本、水1本が置かれる。お酒の量はサイトに書いていなかったので、こんなに出るとは思わず驚いた。

日本酒用の枡とカップの中には羽ペンのようなものが入っている。何かと思ったら、なんと「まぐろのヒレ」だそう。これに熱燗を注いでヒレ酒として飲んでください、ということだそうだ。

ふぐのヒレ酒なら何度かいただいたことはあるが、まぐろは初めて聞いた。

列車の準備をしていたら、参加者がホームに降りてきた。

参加者は、11時に青森屋に集合。青森屋は三沢駅から徒歩15分ほどだが、参加者の多くは青森屋に宿泊している。

ホテルからはバスで三沢駅へ移動し、11時半から駅への入場を始める。参加者には記念の硬券きっぷが配られ、改札では駅員さんが、特別に鋏できっぷを切ってくれる。

募集人数は30人で、1ボックスの定員は3人まで。4人掛けの席だが、料理やお酒が所狭しと並ぶのを見ると、3人以上は難しいことがわかる。

ホームには青い森鉄道のイメージキャラクター「モーリー」が見送りに来てくれていた。列車は三沢駅を11時45分に出発、13時5分に青森駅到着なので乗車時間は約1時間20分ほどだ。

「まぐろは捨てるところがない」を実感

今回の料理名は「まぐろ尽くしの酒のあで」。酒の「あて」というには豪華すぎる料理に驚く。壱の重が、まぐろのなめろう、まぐろのお造り、まぐろの田楽、漬けまぐろの山掛け、まぐろとアボカドのサラダ、串かつももちろんまぐろだ。弐の重が、にぎり寿司まぐろ3種、まぐろ焼霜造り、まぐろの血合いのしぐれ煮、胃袋のぬた和え、皮の煮こごり、心臓のガーリック炒め、磯辺揚げ、など。

途中から「まぐろ」と付けるのを省いたが、もちろん全部まぐろ。それにしても胃袋や心臓や皮などは、初めて食べる。「まぐろは捨てるところがない」と聞くが、まさにそれを実感する料理だった。

お酒はまず、熱燗の「男山」をヒレの入ったカップに注いで飲んだ。まぐろのヒレは、ほんのり魚くささはあるが、悪くない。さらにまぐろに合う、そのままの名前の「駒泉」の「マグロ」。これは常温がいいらしい。「桃川」は冷酒となっていた。もちろんすべて青森の酒蔵のものだ。

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