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採用面接で「優秀な人・そうでもない人」の見抜き方 応募者の適性を見分けるにはどうすればいいのか

東洋経済オンライン / 2024年5月7日 19時0分

タスクマネジメントとは、目標達成に向け、計画を立案し、進捗を管理し、計数も管理しながら、成果を上げていくこと。チームのPDCAを回し、段取りよくタスクを実行していくことが求められます。

一方、ヒューマンマネジメントとは、コミュニケーション力に加え、メンバー1人ひとりのキャリアビジョンやライフビジョンを把握し、適切なアドバイスをして、人を育てることです。

タスクマネジメントに長けているのは、いわゆる「仕事ができる人」。そのため、「できない人」の気持ちがわからず、人に教えたり、人を育てたりするヒューマンマネジメントが苦手な傾向があります。

一方、ヒューマンマネジメントに長けているのは、「人の気持ちがわかる人」。傾聴力があり、メンバーから信頼されますが、その反面、情に流されてしまい、タスクマネジメントが苦手だったり、疎かになったりする傾向があります。

タスクマネジメントとヒューマンマネジメント、どちらもできる人はいますが、基本的にはどちらかに偏っていると考えたほうがいいでしょう。採用面接では次のような質問をして、どちらのタイプなのかを見分けていきます。

■タスクマネジメントに関する質問
「これまでのチーム目標を達成したときの経験を聞かせてください」
「計画を立てるときに気をつけたのは、どんなところですか?」
「計画通りに行かないときは、どのように対応しますか?」
「目標を達成しなかったことはありますか?」
「目標を達成できなかった理由は何だったのでしょうか?」

■ヒューマンマネジメントに関する質問
「あなたが育てた人は、何人くらいいますか?」
「その人たちは、今は何をしていますか?」
「人を育てるのに失敗したことはありますか?」
「失敗したのは何がいけなかったと思います?」
「人を育てるとき、どんなところに苦労しますか?」

適性を見極めるポイントは、上記のような質問に対して「具体的な経験」を話せるかどうか。自身が経験したことを、その情景がありありと思い浮かぶようなエピソードとして話せる人は、タスクマネジメント人材、あるいはヒューマンマネジメント人材として期待できるでしょう。

逆に、自身の経験をうまく話すことができない人や、抽象的な答えしか返ってこない人は、マネジメントに適していない、と判断していいでしょう。

タスクマネジメントもヒューマンマネジメントも「人に伝える」ことが重要な仕事なので、一定のコミュニケーションスキルは不可欠です。自身が経験したことを簡潔にまとめ、3〜5分くらいでわかりやすく話すことができるか、それが興味深い話として聞けるか、といったポイントにも注目してみてください。

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