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二階元幹事長の「後継争い」で和歌山が大混乱 「長男VS三男」に世耕氏絡み、広がる疑心暗鬼

東洋経済オンライン / 2024年5月8日 9時30分

そうした状況も踏まえ、自民党和歌山県連は連休中の5月4日、和歌山市内で石田真敏衆院議員や鶴保氏、県議らが参加した「代表役員会」を開き、新1区と新2区の候補予定者を「原則、公募する」と決定。ただ、県連内で推薦があれば、同月中に開く「拡大役員会」に諮る方針も確認した。

役員会後、県連幹事長の山下直也県議は「公募方法や日程は今後詰める」としたうえで、伸康氏については「本人から県連に(出馬の意向の申し出を)頂いていない。(県連)内部の関係者が立候補することになった場合、拡大役員会に諮ることになる」と説明した。

そうした中、自民党内には「岸田首相は、引退表明した二階氏を裏金事件では無罪放免とすることで、自らの政治資金疑惑も棚上げするという“裏取引”をした。それだけに、後継選びも二階氏の意向を優先する」(選対幹部)とみる向きが多い。このため「世耕氏が鞍替え出馬して二階氏の息子と対決すれば、反党行為として自民党除名処分とすると脅しをかけるはず」(同)との声も漏れてくる。

トリプル補選の自民全敗を受けて多くの世論調査では「会期末解散はなくなった」との声が広がっていたが、5月に入って各種世論調査で内閣支持率が回復し始め、「岸田首相自身も会期末解散断行への様々な手を打っている」(官邸筋)とされる。このため、二階氏後継問題も早期決着を迫られるが、「二階家、地元、党本部の思惑が複雑に交錯するだけに、現時点では全く見通しが立たない」(自民選対)のが実態だ。

泉 宏:政治ジャーナリスト

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