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「死にいたる事も」意外と知らない歯周病の"怖さ" なぜ歯周病菌は普通の歯磨きでは死なないのか

東洋経済オンライン / 2024年5月9日 8時30分

虫歯菌と同様、歯周病菌をゼロにすることはできません。歯周病は、世界で最も蔓延している病気としてギネスブックにも載っています(写真:bee/PIXTA)

口臭ケアだけでなく、重篤な病気のリスクを減らして健康な体を手に入れる。そのために必要な歯磨きについて新提案を行っている伊東材祐(さいゆう)さんは、「世の中の99%の人は歯磨きが間違っている」と話します。

目からウロコの新しい歯磨きの仕方を、同氏の著者『おとなの歯磨き』(フローラル出版)より一部抜粋、編集してお届けいたします。第1回は知っているようで知らない「歯周病の真実」です。

歯周病菌という名の悪魔

口内に潜む、最大の恐怖。それが歯周病です。

【表で見る】意外と知らない?こんなにもある「歯周病」がもたらす体への害

実は、現代人は、ほぼ全員が歯周病に侵されています。そして、ストレス、現代食、加齢など、さまざまな要因で進行していきます。

口臭に悩む人も多いとは思いますが、その原因も歯周病菌です。

さらに、歯周病菌は、歯周ポケットと呼ばれる場所に多く繁殖していますが、歯周ポケットにしっかりアプローチして磨くという人は、ほとんどいないと思います。そのため、歯周病菌は虫歯菌と同じように安全地帯の中でぬくぬくと過ごしながら、人体に悪影響を及ぼしていくのです。

しかも、恐ろしいことに、歯周病は自覚症状なく進んでいきます。

そして、気づいたときにはすでに歯茎の腫れや痛みを繰り返し、やがて歯が抜けそうになり、ここでようやく歯周病を自覚する人も多いのです。

この自覚なく進行するというのが歯周病の恐ろしさなのですが、歯周病の進行は、歯周ポケットだけにとどまらず、体全体に悪影響を及します。その影響は最悪、死に至ることすらあります。

大げさに聞こえるかもしれません。でも、これが歯周病の真実です。

だからこそ、しっかりと対処していきましょう。

ちなみに、長い間、歯科医をしていた経験上「これまで虫歯なんてなったことがないの」と歯に自信を持っている人ほど、年を重ねたときに歯周病が進行しやすいように感じます。

ですから、歯に自信がある人でも油断をしないでください。

虫歯菌と同様、歯周病菌をゼロにすることはできません。つまり、現在、歯周病の症状が出ていない人でも、間違いなく歯周病菌のキャリアにはなっています。なにしろ歯周病は、世界でもっとも蔓延している病気としてギネスブックにも載っているくらいです。

そこで、今一度気を引き締めて、歯周病に対処していきましょう。

歯周病菌の住まい探し

本当は怖いのに、その正体を知らない人が多い歯周病。この病気の怖さは、どのように歯周病が進行していくかでわかっていただけます。

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