1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

資生堂ベテラン研究者「学位の取得」重視する意味 仕事をするうえで感じる、最も大きな責任とは

東洋経済オンライン / 2024年5月10日 7時50分

「いいところに気がついてくれましたね」「こういうものを待っていたんですよ」と言ってもらえるところまで、追求したいと思っています。

働きながらでも博士号を取れる

――若手研究者に学会で発表することを勧めているそうですね。

サイエンティストの大きな目標の1つは博士号の取得だと思っています。ずっと活躍していきたいならなおさら、学位の取得は重要です。

化学を専攻する理科系の人には、大学を出た後、大学院に行くか、働くかという選択肢があります。(大学院に)もう3年間在籍して後期課程で博士号を取る方法もありますが、社会人として働きながら学位を取る方法もある。私はそちらを選択しました。

もちろん、働きながらとなると簡単ではありません。私も論文執筆は夜や週末に行ったり、当時はよく出張に行っていたのでその飛行機の中で、狭いながらもよく書いていました。

若手の皆さんにこういった努力を強要したいわけではありませんが、自分がやりたいことであれば夢中になれるものかなと思います。

そしてやっぱり最終的には、企業人として働いている以上、その研究で培った能力を開発の現場にうまく融合させて、シナジーを生み出す。これがサイエンティストとしての存在意義になります。

――三浦さんにとって、仕事とは?

なかなか本質的な話ですよね。そうですね……。

長い人生の中で考えれば、そのゴールに向けての”手段の1つ”みたいなものかもしれません。ただ少なくとも、それをやっているときに関しては、誰かの心に残る製品を作ることであり、これを自分から提案していきたいですね。

そう考えると、(仕事とは)会社の中でのキャリアというより、社会に対して提供できた価値。本物のサイエンティストだったら、(重要なのは)そこだと思うんですよね。

東洋経済オンライン編集部

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください