Googleが来場者をざわつかせた「AIとの対話」 OpenAIとの生成AI競争第2幕は「スマホ」へ
東洋経済オンライン / 2024年5月21日 7時30分
生成AIを軸とした、ビッグテックによる「AI開発競争」が第2幕を迎えた。
【写真】Googleが発表した、自然な対話を実現する「Project Astra」。スマートフォンのカメラで見たものがなにかを識別し、声での質問に、自然な音声で答える
5月14日(アメリカ太平洋時間)にGoogleは、例年通り年次開発者会議「Google I/O 2024」を開催。今年は例年以上に「AI」にフォーカスした基調講演を行った。
一方でそれに先回りするように、5月13日にはOpenAIが同社の生成AI「GPT-4」の改良版にあたる「GPT-4o」を発表し、話題をさらった。
両社の発表には明確な共通点がある。
それは「画像・音声対応」と「即応性」だ。
こうした要素を両社が重視するのは、AIの活用が一般化するために必須のことだからである。
それはどういうことなのか、そして、この変化はスマートフォンなどにどのような変化をもたらすかを考えてみよう。
自然な対話を実現する「Project Astra」
Google I/Oでの発表の中でも、来場者が特にざわめいたのは「Project Astra」だった。
これがどのような技術であるかは、基調講演で公開されたデモのビデオを見るのが近道だ。
スマートフォンのカメラで見たものがなにかを識別し、声での質問に、自然な音声で答える。ただ回答するだけではない。単に目の前の課題に答えるだけでなく、それまでに交わした会話の中で出てきたものを理解し、記憶し、その情報を使って質問に回答する。
Google I/Oの会場には限定的なものながら、デモを体験できる機会も用意されていた。筆者も体験してみたが、非常に印象的なものだった。
画面に線で絵を描き、「これはランドマークの1つ」とヒントを与えると、Astraは「ゴールデンゲートブリッジですね」と答える。
最初に黄色いバスのおもちゃを見せて「これはジョージという名前」と伝え、その後にいくつか別のおもちゃを見せつつ名前をつけたあと、「ジョージの色は?」と聞くと「黄色ですね」と答えてくる。
回答はスムーズで、人間との対話にかなり近い。知識を蓄えた生成AIや検索エンジンとも異なり、より人間のように多様な情報を使い、人間のような対話を実現するもの……という印象だ。
チャットボットから「マルチモーダル」へ
現在の生成AIは、命令を文章として与えて回答が文章で返ってくる「チャットボット型」のサービスが主流だ。しかし、それだけが生成AIの使い方というわけではない。
この記事に関連するニュース
-
Mistral AI、新AIモデル「Pixtral Large」発表、Le ChatにWeb検索やCanvas機能を搭載
マイナビニュース / 2024年11月19日 17時55分
-
知らないことを「ググる人」は時代遅れ…東大教授が毎日使っている「無料で高性能の検索サービス」
プレジデントオンライン / 2024年11月15日 8時15分
-
法人向け生成AIプラットフォームAskDona、Claude 3.5 Haikuに対応!
PR TIMES / 2024年11月13日 12時40分
-
山田祥平のニュース羅針盤 第463回 個性が見えてきたそれぞれのAI、利用者はどう向き合うか?
マイナビニュース / 2024年11月12日 6時0分
-
OpenAI o1、実は大型進化 サム・アルトマン氏が仕掛けたマーケティング
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月22日 10時10分
ランキング
-
1兜町地獄耳 日経平均は3万9000円あたりが妥当な水準? トランプ氏と石破さんを比べても上がる余地ある米国株
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月20日 6時30分
-
2結論「鉄道はムリ」 富士山の登山鉄道構想が“八方塞がり”になったワケ 代替案は“さらにデカい構想”に
乗りものニュース / 2024年11月20日 7時12分
-
3ロンドン市内を横断する「エリザベス線」、東京メトロなどが運行へ…7年契約
読売新聞 / 2024年11月20日 10時34分
-
4カニもステーキも食べ放題!?1泊2食で“ほぼ1万円”のお得なホテルビュッフェ
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月18日 17時2分
-
5「夜行寝台バス」実現近し? 腰を伸ばせる「バスのフルフラット座席」国が安全指針を公表
乗りものニュース / 2024年11月20日 10時42分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください