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「目の日焼け」濃いサングラスで安心する人の盲点 目の健康を損ねるのは「紫外線」だけじゃない

東洋経済オンライン / 2024年5月26日 9時0分

まずUVカットについて。

最近はほとんどの眼鏡にUVカット機能が備わっている。できれば「UV400」と表示されている紫外線カット率99%のレンズを使用したいところだ(コンタクトについては後述する)。

紫外線カットという意味では、眼鏡の形状もチェックポイントの1つ。

せっかくレンズが紫外線を高率にカットしても、上方や耳側の隙間から紫外線が入り込んでしまう。

確実な紫外線カット効果を狙うなら、眼鏡のレンズが大きく、テンプル(つるの部分)の太さが太いものや、ゴーグルタイプのように、フレームが広範囲に目全体をカバーするデザインを選ぶとよい。

サングラスの色「濃いめ」の問題

サングラスに関しては、UVカットを目的とするなら、色つきにこだわる必要はない。というのも、レンズの色の濃さが紫外線カット効果に直結するわけではないからだ。

むしろ、色の濃いレンズでは瞳孔が広がり、より多くの光を取り込もうとするため、UVカット機能が不十分であれば、かえって多くの紫外線が目に入るリスクがある。

「サングラスを選ぶ際には、外側から目の様子が見える程度の色の濃さにして、紫外線カットの性能が高いものを選ぶことが望ましいです」(佐々木さん)

佐々木医師は確実な目の紫外線対策として、UVカット機能付きのソフトコンタクトレンズをすすめる。今使われているソフトコンタクトレンズにはUVカット機能がついているものとついていないものがある。

「ソフトコンタクトレンズの幅は黒目よりもやや大きくなっているため、黒目を紫外線から保護することができます。コンタクトを装着した上に、UVカット機能付きサングラスをかければ白目部分も保護でき、万全です」(佐々木さん)

帽子も紫外線カットには有効だ。

使い方によっては、紫外線を大幅にカットできるという。ポイントは、できるだけ広いつば付きの帽子を着用すること、だ。

幅70センチ以上の大きめのつばが全周についた、麦わら帽子など英語でいうハット(hat)タイプの帽子が特にいいという。つばの広さが大きいものなら、目に入る紫外線の約70%をカットできる。

紫外線の強い夏場などでは、2つ以上のアイテム使用が効果的だ。

つばの広い帽子を深めにかぶり、UVカット機能付き眼鏡やサングラス、コンタクトレンズなどと併用する。そうすると、紫外線カット効果は90%以上となり、より確実に紫外線を避けることできる。

晴れている日だけでなく、曇りの日も紫外線は降り注いでいるため、年間を通して、日中の外出時はつねにいずれかの予防策を実施したい。

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