都知事選「小池VS蓮舫」の"頂上決戦"という大勝負 女性総理候補が激突「200万票台の競り合い」に
東洋経済オンライン / 2024年5月29日 7時50分
首都の顔を選ぶ東京都知事選(7月7日投開票)が6月20日の告示まで4週間足らずとなる中、3選を目指して5月29日にも出馬宣言する見通しの小池百合子知事(71)に先んじて、立憲民主の蓮舫参院議員(56)が27日に出馬表明した。これにより、4年に1度の首都決戦は「小池VS蓮舫」という女性同士の“頂上決戦”の構図が固まった格好だ。
蓮舫氏は27日午後、党本部で記者会見。冒頭に都知事選出馬を宣言したうえで「『反自民・非小池』を掲げて、広範な都民の支援を得る」との理由から、無所属で戦う考えを示した。もちろん、蓮舫氏を担ぎ出した立憲民主と共産両党は、「事実上の統一候補」として全面支援する構えで、これまで小池氏支持を模索してきた連合も、蓮舫氏支援に回るとみられる。
対する小池氏は3選出馬にあたり、表向きは無所属だが、自らが率いる地域政党・都民ファーストを推薦母体とし、現在の都議会運営で協力関係にある公明党に加え、自民党の協力も受ける構えだ。このため、今回の首都決戦は「小池、蓮舫両氏を与野党それぞれが支援する『与野党対決』の構図」となる見通しだ。
都知事選にはすでに、広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)ら20人以上が出馬を表明するなど、候補者数は過去最多となりそうだ。ただ、いずれも「初の女性総理候補」に名前が挙がってきた小池、蓮舫両氏の“2強対決”となることで、維新や新興勢力の日本保守党など他陣営が、「影が薄れるため、候補擁立を見送る可能性」(選挙アナリスト)も出てきた。
互いに「戦闘モード」、本番前にも舌戦激化へ
蓮舫氏は出馬会見の中で、「小池氏が公約に掲げた電柱ゼロや満員電車ゼロといった『七つのゼロ』は何も達成できていない」と厳しく批判。ここにきての小池氏の自民への接近についても「自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする先頭に立つ」と高らかに“打倒小池”を宣言した。
蓮舫氏は青山学院大在学中にグラビアアイドルとして活躍。その後、民放テレビの情報番組のキャスターを務め、2004年参院選東京選挙区に旧民主党から出馬して初当選し、現在4期目。2009年に誕生した民主党政権では、行政刷新担当相などを務め、野党転落後は、民進党代表などを務めた。
蓮舫氏は2028年参院選東京選挙区の改選組だが、改選定数6の同区では現時点で補選対象にならず、2025年夏の参院通常選挙に併せて非改選組の欠員を補う「合併選挙」が実施される見通しだ。
この記事に関連するニュース
-
「石丸氏にも敗北」蓮舫氏の不透明な再起への道筋 4年後の再挑戦視野に、当面は「地道に活動」の構え
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 10時0分
-
石丸伸二氏の「かみ合わない質問」「パワハラ気質」は狙い通り…マスコミを敵視する石丸氏がテレビ出演する理由
プレジデントオンライン / 2024年7月17日 7時15分
-
東京都知事選 石丸氏が2位に躍進、「推し活」熱狂の一方、蓮舫氏が無党派層を集められなかった理由とは…豊田真由子が分析
まいどなニュース / 2024年7月8日 20時0分
-
都知事選結果 静岡での受け止めは?
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年7月8日 17時54分
-
胸張る石丸氏と涙目の蓮舫氏に見る野党の限界 快進撃を続けてきた「立憲・共産」協力も通用せず
東洋経済オンライン / 2024年7月8日 17時30分
ランキング
-
1ペットボトル収集車から遺体で見つかった男性 買い取り業者の47歳社員と判明 積み込み作業中に誤って巻き込まれたか
CBCテレビ / 2024年7月26日 20時14分
-
2小5が校外行事で意識不明 頭蓋骨骨折、2段ベッドから転落か
毎日新聞 / 2024年7月26日 21時57分
-
3大雨警戒続く山形 20代巡査長の死亡確認 高速道路陥没も
毎日新聞 / 2024年7月26日 20時32分
-
4西山ファーム元代表に有罪判決=「首謀者として主導」認定―名古屋地裁
時事通信 / 2024年7月26日 18時4分
-
5「海自逮捕」防衛相報告資料に記載=次官に口頭で説明―不正受給
時事通信 / 2024年7月26日 22時19分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)