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東大合格者語る「学び直しで挫折」その大きな原因 家庭や仕事ある中、勉強どう効率化させる?

東洋経済オンライン / 2024年5月30日 14時0分

「3カ月後の××の試験で結果を出して、社内昇格(あるいは部署異動や転職)し、年収〇〇万円増とキャリアデザインの実現を図る」といったように、目的が具体的であればあるほどモチベーションが保てるようになりますし、最終ゴールの期限から逆算して、小さな目標も立てやすくなります。

また、小さな目標を立てるときにも、それぞれの期限と目的をはっきりさせると勉強が継続しやすいでしょう。

仮に自分が受ける試験が3カ月後で、1日に使える勉強時間が1時間だとします。そうすると、約90日×1時間≒90時間が自分にとって残されたリソースだとわかりますね。

そこから「10時間は〇〇に使って、次の20時間で××をできるようにして……」と大まかな計画を立て、それをクリアするために「明日は1時間使ってこれをできるようにする」「明後日はテキストを□ページ進める」と逆算していけば、見通しがよくなります。

小さな目標で達成感や、軌道修正ができる

自分が立てた小さな目標をクリアできれば、達成感が得られて、また新たなやる気が湧きます。仮にうまくいかなかったとしても、具体的な目標であればどこが悪かったのかを反省して、修正が容易になります。

今まで勉強で挫折した経験がある人は、この最終ゴールの明確化や、小さな目標の設定がうまくできていなかったことが多いのではないでしょうか?

これは試験勉強に限った話ではなく、趣味や教養のための勉強でも同じです。

例えば、語彙力を身につけるための勉強をしようと思ったら「最低でも毎日必ず1つは新しく覚えた言葉やフレーズを会話で使って、半年で○○さんみたいに表現力豊かな言葉遣いができるようになる」といったように、最終ゴールと、小さな目標をそれぞれ設定すると継続しやすいでしょう。

私も何度も経験がありますが、思いつきだけで始めると、単純に「本を読むこと」や「勉強すること」自体が目的や目標になり、よほど興味のあることでない限り長続きしないのです。

勉強に使える時間は有限だ

学生時代は学校のテストや受験など、自分で決めなくても期限や目標がある程度用意されていました。

しかし、大人になると自分でそれらを決めていく必要があります。また、仕事や家事などに追われて、勉強に使える時間も限られるので、明確な目標設定ができるかどうかが、より大事になるのです。

冒頭でも述べたように、大人になってからの勉強は自分の意志でやることが多く、楽しいものです。せっかく自分の中に勉強のモチベーションが生まれたのなら、継続して成果につながるほうがいいですよね。

今まで勉強を始めたものの長続きしなかったという人は、この目標設定のコツをぜひ参考にしてみてください。

青戸 一之:東大卒講師・ドラゴン桜noteマガジン編集長

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