「パーティー禁止」掲げる立憲、迷走の果てに謝罪 「本気度を疑わせる無定見な言動」で混乱
東洋経済オンライン / 2024年5月30日 8時30分
そうした中、かねてパーティー禁止法案に批判的だった小沢一郎氏は28日、記者団の取材に対し「通らない前提で法案を出しているということだ。党の意思で法案を出したんだから、その時点で(パーティーは)なしだ。(法案が)通過するまではやれ、というのは、警察が来るまで盗っ人やれ、みたいな話だ」と口を極めて執行部を批判したと報じられている。
岡田氏が反論して「党内対立」を露呈
これに対し、岡田氏はその後記者会見で「(小沢氏は)総会に出てきていない。どう私が意見集約したかをわかっていたらそんな発言にはならない」と反論。ただこれは、党内の意見対立を内外に露呈した格好で、「旧民主党以来の悪癖はまったく変わっていない」(政治ジャーナリスト)との厳しい指摘にさらされる結果となった。
ここにきて立憲民主は4・28トリプル補選に続き、5・26静岡知事選での与野党対決を制するなど、連戦連勝で勢いに乗り、7月7日投開票の東京都知事選にも蓮舫元民進党代表を押し立て、小池百合子都知事の3選阻止を狙っている。
そうした中の今回の岡田氏らの迷走に、立憲内部からも「各種世論調査では次期衆院選で政権交代を求める声が急拡大しているのに、立憲民主の政権担当能力への国民不信が、自公政権の延命につながるのでは」(閣僚経験者)との声が漏れてくる。
こうした状況も踏まえ、立憲との反目が続く日本維新の会は、馬場伸幸代表が情報番組などで「自公が過半数割れしても比較多数のままなら、連立や閣外協力、政策でのパーシャルな連合など、与党入りの選択肢もあり得る」と意味ありげに語った。
それだけに、岡田氏らの迷走で自民の巨額裏金事件への国民の猛批判を踏まえての規正法改正の与野党協議で立憲の主導権が失われれば、「立憲にとって次期衆院選への大きなダメージになる」(政治ジャーナリスト)ことは避けられそうもない。
泉 宏:政治ジャーナリスト
-
-
- 1
- 2
-
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
迷走を続ける「維新」で党内の"東西対立"が深刻化 「馬場vs吉村」、橋下氏が"党崩壊"にまで言及
東洋経済オンライン / 2024年7月3日 9時0分
-
【政界】「退陣要求」が飛び出す中で 問われる岸田首相の経済再生への〝覚悟〟
財界オンライン / 2024年7月2日 15時0分
-
【政界】懸案山積の中で会期末が迫る通常国会 なおも余裕を見せる岸田首相の「次の一手」
財界オンライン / 2024年6月20日 18時0分
-
社説:規正法成立 いったい何を改革したのか
京都新聞 / 2024年6月20日 16時0分
-
規正法改正で公明は“同じ穴のムジナ”はっきり 衆院本会議では立憲を批判する《コラおじさん》まで
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月8日 9時26分
ランキング
-
1NYで人脈構築の小室圭さん、対照的な生活の眞子さんは「ほとんど外出せず」紀子さまが抱える“複数”の不安
週刊女性PRIME / 2024年7月4日 7時0分
-
2「紅麹」サプリ問題、調査中の死亡事例81人に…先月末から5人増
読売新聞 / 2024年7月4日 20時59分
-
3介護従事者が利用者の『財産搾取』 80代の姉妹は生命保険を解約、自宅を売却...金銭的支配の実態をスクープ「(養子縁組を)させられたんや」
MBSニュース / 2024年7月3日 11時28分
-
4実刑判決で「頭が真っ白に」 法廷に両親の涙 静岡バス置き去り死
毎日新聞 / 2024年7月4日 20時58分
-
5【詳細】「落ちろ」「死ねや」のすえ川へ…起訴状で明らかに内田梨瑚被告の“犯行” 高校生殺害
STVニュース北海道 / 2024年7月4日 5時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)