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モヤモヤした気分を劇的に変える「和の習慣」6つ 仏教から学ぶリフレッシュ法・ストレス対処法

東洋経済オンライン / 2024年6月3日 16時0分

つまり、「いまのままで十分だと思っている人は、暮らしぶりがどうであろうとも心は豊かである。一方、どこまでも満足できない人は、どんなにぜいたくな暮らしをしていても心は貧しい」ということです。

「知足」に幸福感を見いだしたとき、すっきりとした心で生きる日常が手に入ります。

「ほどほど」を心がける――現代人は何事も「やりすぎ」ている

仏教は「中道の精神」を重んじます。「何事も極端に偏ってはいけない。ちょうど真ん中くらいのところを意識しなさい」と説いています。

翻って現代人はどうでしょうか。働きすぎ、食べすぎ、買い物しすぎ……何かにつけて「やりすぎる」傾向があると見受けます。

たとえば働きすぎがたたって、体調を崩したり、心の病になったりする人が増えています。また食べすぎ、飲みすぎがたたって生活習慣病を招く人がなんと多いことか。

そんなふうに心身の健康を損なわないためには、「もう少しがんばれるけど……」と物足りなく思うくらいで、がんばるのをやめるのがちょうどいい。

心身の不調を感じている人はとくに、何かの「やりすぎ」を疑ってみてください。それで「少し偏っている」と感じたら、自分自身に、「ほどほどに。ほどほどに」と声をかけましょう。

そうして「やりすぎ」を抑えながら、「ほどほど」の感覚がつかめれば、心身に負担をかけてがんばりすぎることがなくなります。

休憩時間には自然に身を置こう

四季を感じる――自然がストレスを“無毒化”してくれる

人間は古来、自然の摂理に沿って生きています。人間もまた自然の一部だからです。

けれども文明の発展とともに自然が破壊されてきたことで、とくに都会の現代人は多くが自然と切り離された人工的な世界に暮らしています。それが1つの大きなストレスになって、心身の不調を引き起こしているように思えてなりません。

私たちはみんな“自然児”であることを再認識しましょう。そして休憩時間や休日には、四六時中空調のきいた部屋を飛び出し、自然に身を置くよう努めましょう。

都会であっても、一歩外に出れば、自然が息づいています。確実に春夏秋冬がくり返されています。

冬は寒さを、夏は暑さを、秋は涼しさを、春は温もりを体で感じることができます。移ろう四季を映す草木や花々に心が癒やされます。みるみる生気が漲ってくることでしょう。

自然には、私たち人間が日常的にため込んでいるストレスを吸収し、“無毒化”してくれる作用がある。オン・オフを切り替える機能がある。日々、自分のお寺を含むさまざまな庭で長い時間を過ごす私は、そう実感しています。

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