1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

世界初「ミスAIコンテスト」候補者に見る美の要件 表情分析家がトップ3を大胆予想

東洋経済オンライン / 2024年6月5日 14時35分

「究極の美人顔はどの候補者か」ということになるのですが、この基準から10名の候補者を絞ることはできません。全員同点です。そもそもAIは、平均的な回答をアウトプットするものです。したがって、必然的に平均顔であり、究極の美人顔になるからです。

ですので、敢えて平均からズレさせるアレンジによって独自の美しさを演出する必要が生じるでしょう。しかし、ズレを作ることで美しさの均衡を崩しかねない。一体、どんな方法が考えられるでしょうか。

考えられるアレンジの1つは、角度です。顔が真正面を向いていると平べったく見え、魅力が低下します。そこで、少し角度をつけます。まずは、左頬を前にします。すると、顔が立体的に見えるようになります。

また、顔の左側に感情が強く表れるゆえ、私たちは顔の左側を好む傾向にあります。次に、あごを引きます。顔の下半分が小さく見えるようになります。これは幼形化された顔といい、かわいらしさや女性らしさを強調させることができます。

この角度という点を加味すると、ラリナ>ケンザ>エリザ>アイアナが目立ち、この順に軍配が上がります。

パーツを細かく調整するならば?

次に考えられるアレンジは、パーツの調整です。調整するとすれば、頬と唇を膨らませ、あごを小さくし、肌を明るくする。これらは、通常(人間ならば)、女性ホルモンの影響ゆえに生じ、女性らしい顔の特徴として知られています。免疫機能が高いことを示すシグナルであり、私たちはこうした顔に魅力を感じます。

これらの特徴が、オリヴィア=アイリア>ケンザ=ラリナ>エリザの順で目立ちます。

そして、難しいのが表情のアレンジです。笑顔が好印象を与えることはもちろんですが、歯を見せるビッグスマイルが良いのか、微笑が良いのか。逆に、真顔のほうが、美しさが引き立つのか。ここは穏当に笑顔を採用しましょう。

笑顔は吉と出るか凶と出るか?

笑顔の強度を基準にします。笑顔の強度とは、口角の引き上がり度合いと目の周りの筋肉の収縮度合いのことです。これらの度合いが強いほど、笑顔の強度が強い。すなわち、大きな笑顔、ビッグスマイルになります。

笑顔の強度は、アンヌ=アイアナ>ケンザ=ラリナ>セレン=エリザの順で強いことがわかります。

以上のことを総合すると、優勝は、ラリナ(Lalina)。準優勝は、ケンザ・ライリ(Kenza Layli)。そして、アイアナ・レインボー(Aiyana Rainbow)とエリザ・カーン(Eliza Khan)が同位の第3位と予想します。

無論、本稿で推測した評価基準と運営が採用した真の審査基準の乖離や本稿で考慮外としている評価変数の重み付けの程度によって、予想は影響を受けます。表情・顔分析による予想力はいかに。発表を待ちたいと思います。

※運営のHPより次の基準が公表されています。「美しさ」のカテゴリーでは、美しさや落ち着き、「世界をより良くするための夢がひとつ叶うとしたら何を選びますか?」などの質問に対する回答の独自性が評価されます。「技術力」のカテゴリーでは、プロンプトの使用やその成果、手や目、背景の視覚的な細部表現など、デジタル作品を作成するためのAIツールの技術と実践が評価されます。「社会的影響力」のカテゴリーでは、ファンとのエンゲージメント数、オーディエンスの成長率、Instagramなど他のプラットフォームの活用度に基づいて評価されます。

清水 建二:株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください