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コンビニの冷凍野菜で簡単・絶品イタリアン作る技 生鮮野菜とは別物と考えると「おいしい一皿」が作れる

東洋経済オンライン / 2024年6月8日 14時0分

今回は「そら豆と目玉焼き」の作り方を伝授します(以下、写真はすべて筆者撮影)

料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は、家でも簡単に作れておいしいイタリアン「そら豆と目玉焼き」です。

味が落ちずに長期間保存できる「冷凍そら豆」

そら豆は通常、さやに入った状態で売られています。その理由は鮮度が落ちやすいから。さやから出すと味が落ちる速度が早くなるので、購入後はなるべく早く食べるのがおすすめです。

【写真で解説】簡単でおいしいイタリアン「そら豆と目玉焼き」の作り方

一方、便利なのが冷凍そら豆です。冷凍そら豆は旬の時期に収穫され、急速冷凍したもの。冷凍であれば味が落ちずに長期間保存できます。今回はセブン-イレブンで販売されている塩味そら豆を目玉焼きと組み合わせた料理をご紹介します。

そら豆と目玉焼きの材料(2人分)
冷凍そら豆       100g
卵           2個
バター         10g
太白ごま油       大さじ1/2
パルメジャーノチーズ  適量

冷凍そら豆に限らず、冷凍野菜の特徴はやわらかい食感です。冷凍→解凍のあいだに細胞が壊れるからですが、生と比べて劣っているわけではなく、別の食材と捉えましょう。冷凍野菜はパッケージに自然解凍可という記載がない商品は加熱する必要があります。ゆでてもいいのですが、袋のままレンジ調理できる商品であればレンジ加熱がかんたん。

レンジにかけるとき、そら豆が固まっていると加熱ムラができるのでほぐしておきます。

袋の記載どおり500Wのレンジで2分20秒加熱します。

目玉焼きを準備します。卵を小さな容器に割り入れておきます。水っぽい白身=水様性卵白は取り除いておいたほうが臭みは減りますが、今回はバターやチーズとあわせるのでそのまま加熱していきます。

フライパンにバターと太白ごま油(植物油脂であればなんでもかまいません〉を入れ、弱火にかけます。バターが溶けて泡立ってきたところで静かに卵を入れます。

卵黄は卵黄球という細かい球(0.1mm)の集合体です。ゆで卵にすると卵黄が粉状になるのはそのため。目玉焼きをつくるときは低い位置から丁寧に扱うとこの形が崩れないので高さがあってふっくらとした目玉焼きがつくれます。

加熱が終わったそら豆はレンジから取り出して、すぐに袋を開けます。そのまま放置しておくとなかの蒸気で加熱が進んでしまうからです。

ザルに広げてうちわなどで仰いでなるべく早く冷まし、薄皮を剥いていきます。

目玉焼きのフライパンにそら豆を入れていきます。黄身に接している部分の白身が凝固したら、目玉焼きが焼き上がった合図なので皿に取り出します。

バターで軽く炒めて、そら豆の水分を飛ばし味を凝縮させます。そら豆が熱くなったらOKです。

目玉焼きの周りにそら豆を散らします。

仕上げにチーズをおろします。塊のパルミジャーノチーズをおろしていますが、粉チーズでもかまいません。目玉焼きを潰しながらやわらかいそら豆と一緒に食べる料理です。

冷凍野菜は低く評価されがちですが、特性を捉えればおいしい一皿になりえます。そら豆に限らず冷凍野菜は短時間で解凍するのがベター。

時々、冷凍野菜をお弁当に入れて自然解凍……のような使い方を見かけますが、ゆっくり解凍すると氷結晶が大きくなる時間が長くなるので、細胞が壊れ、味や風味が悪くなりがちです。この料理のようにレンジを使うか、凍った状態のまま熱湯で解凍するのがいいでしょう。

また、どれだけ上手に解凍したとしても生とは食感が異なります。料理によってはマイナスではないので、やわらかい食感を生かすといいでしょう。野菜の価格が不安定ななか、価格が安定している冷凍野菜も上手に活用していきたいものです。

樋口 直哉:作家・料理家

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