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東大合格者語る「答え見て解く」と成績上昇のなぜ 社会人でも超役立つ「コスパ重視」の勉強法

東洋経済オンライン / 2024年6月10日 11時0分

ここで「もうちょっとで思い出せそうなのに……」と粘ってしまうのは時間のムダです。

私は生徒に暗記の指導をするときには、いつも「3秒考えて出てこなかったら答えを見よう」と言っています。最低でもそのくらいの速さで頭から出てこないと、本当に使える知識とは言えないからです。

車の運転でも、道路標識を見て「えーと、どんな意味だっけ……」と考えながら走り続けるのは危険ですよね。自分の生年月日を聞かれて答えるくらいの速さでスッと出てこなければ、本当に覚えたとは言えません。

また、暗記は回数がものを言うので、短時間で何周もしたほうが効率は上がります。単語100個の暗記で1周に10分かけるより、5分で2周をパッパッと回したほうがいいのです。

時短勉強法が生きるのは、暗記だけではありません。記述式の問題を解くときでも、有効な方法です。

「~の理由を答えよ」「~について説明せよ」のような記述式の問題を解く際に、細かい言葉遣いや字数制限にとらわれてしまい、答えはわかっていても、時間をとられることがあります。

そんなときは、解答にキーワードとして含まれる単語や要点だけを書けたら、そこで終わりにして、答えを確認するのです。

例えば「なぜ再生可能エネルギーが注目されているのか」という問題に対して、本来なら「資源の枯渇の心配がなく、温暖化をもたらすCO₂排出量の削減やエネルギー自給率の向上につながるから」と答えるところを、「枯渇しない・温暖化防止・自給率向上」のように要点だけ書きます。そのうえで答えを見て、必要な要素が過不足なく含まれていれば正解とすると、時間の短縮につながるでしょう。

小論文や長い英作文でも同じように活用できます。全文を書く代わりに「序論→本論→結論」までの流れを箇条書きでまとめてしまうのです。

例えば「電車やバスに優先席は必要か」というテーマなら、

・配慮が必要な人がいる

・自分から言い出せない人もいる

・思いやりが大切だと気づくきっかけになる

→だからあったほうがいい

といった要領で、大まかな構成ができたら終わりにするのです。これならば忙しいときでも、時間をかけずに、多くの問題を解くことが可能でしょう。

また、漫画にあったように、計算が必要な問題なら式だけ書く、あるいは答えにたどり着くまでの流れや導入部分だけを書いて済ませてしまうのもアリです。

模範解答を参考に、答え方や考え方を身につける

よく勉強においては「インプットよりアウトプットのほうが大事」と言われますが、何も知識や型がないうちはアウトプットのしようがありません。

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