「クリスピー」大量閉店から復活果たした独自路線 ミスドとは違う突き抜けた個性を追求
東洋経済オンライン / 2024年6月12日 11時30分
キャビネット販売は、定番の棚以外に什器で販売する棚を展開するもので、イギリスのクリスピー・ドーナツでも販売実績があったという。
ドーナツが日本で身近となったのは、1971年にミスタードーナツとダンキンドーナツの1号店がオープンして以降で、「日本人はミスドでドーナツ体験を積んできた」ともいわれる。「アメリカではドーナツは朝食だが、日本ではおやつ需要」という声も聞く。
そのミスタードーナツとの違いを訴求するクリスピー・ドーナツに対しては、こんな声もある。
「店舗数が少なく、出会えた時に特別感があります。でもミスタードーナツに比べて知名度が低いですよね」 (20代女性と40代女性)
ミスドとは違う価値観を提供する
ミスタードーナツは飲茶メニューを提供するなど軽食需要にも応えるが、国内に約1000店を持つ「生活インフラ的なドーナツ店」だ。クリスピー・ドーナツは違う戦略で進める。
「お客さまの『こうしてほしい』という声を追いかけるとマスブランドになりますが、現時点ではそのステージにいないので、商品やサービス、店の雰囲気も独自性で訴求します」
こう話す若月社長が社内に伝えるのが、「来店客に寄り添い『また来たい』と思われるような店づくり」だ。コロナ禍当初に始めた「サンキューカード」は今や名物になった。
店舗拡大については、「販売チャネルも多様化しているので適度な規模感で行う」と話す。
今年度は10~15店増を予定。イベント的な使われ方が多かった「新宿サザンテラス店」でスタートしたブランドが、近年は日常使いにもシフトしてきた。個性的なドーナツが、どこまで消費生活に浸透するかが次の課題だろう。
高井 尚之:経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「昔のミスド良すぎる」「復活してほしい!」 30年以上前の“ミスドのドーナツ”に復活求める声相次ぐ
ねとらぼ / 2024年6月26日 12時30分
-
大量閉店から奇跡の復活 クリスピークリームが「ドーナツ戦争」から勝ち抜けたワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月25日 7時15分
-
6月第一金曜日は“ナショナル ドーナツデー” 総計10,000個のドーナツをご用意! 1点以上の購入で『オリグレおひとつプレゼント』 2024年6月7日(金)限定・各店数量限定で開催
PR TIMES / 2024年6月5日 14時45分
-
【ミスタードーナツ VS クリスピー・クリーム・ドーナツ】それぞれに対するユーザーの口コミ評価は?
PR TIMES / 2024年6月3日 15時45分
-
【ジェイアール名古屋タカシマヤ店限定商品】喫茶店で食べるモーニングの味わいがドーナツに!『クリスピー・クリーム・プレミアム 名古屋 珈琲あんバター』2024年6月1日(土)より期間限定販売
PR TIMES / 2024年5月31日 15時15分
ランキング
-
1ソニー宮城拠点、250人削減=ブルーレイ、生産縮小
時事通信 / 2024年6月29日 15時49分
-
2「クレカタッチ」は交通系ICカードを駆逐するのか 熊本で「全国相互利用」離脱、一方で逆の動きも
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 7時30分
-
3「押しボタン式信号」なぜ“押してすぐ青”にならないケースが? 納得の理由があった!
乗りものニュース / 2024年6月29日 16時42分
-
4作文は「理系だと苦手」「文系が得意」という大誤解 算数が得意な子は大概「作文もうまい」納得理由
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 10時0分
-
5池袋西武とヨドバシ「売り場折半」の波紋と懐事情 北側にヨドバシ出店、西武の集客力に影響は?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 10時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください