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50~60代に人気のYouTubeチャンネルはこれだ 世代別の人気YouTubeチャンネルをランキング

東洋経済オンライン / 2024年6月12日 13時0分

ログデータに表れていた、ニュースコンテンツの視聴やGoogleなどの検索アプリの長時間利用といった実態と、ニーズが一致していました。一方で、10~40代では、「娯楽として楽しむため」や「暇つぶし」といった利用理由が高く、年代により利用理由に違いが見られます。

また、YouTubeに対する態度や行動についての質問では、高年齢層で「ためになる」や「ここでしか得られない情報がある」といった回答が目立っていました。10~40代では、「楽しい気持ちになる」や「身近に感じる」といった回答が多く、接触コンテンツによる影響の違いが見られます。

ログデータの傾向とも一致するように、高年齢層のYouTubeの利用に関しては、若年が重視している娯楽的な面白味や癒やしといった目的だけでなく、より生活に役に立つようなためになる情報や、自身が知りたい情報を探し求めていることが見えてきました。

しかし、「信頼できる」という項目では、若年ほど回答が多く、高年齢になるにつれ値が低くなっています。

逆に指摘をするならば、高年齢層の覇権デジタルメディアといってもいいYouTubeにおいて、この「信頼性」という部分の印象を好転できれば、高年齢層はさらにYouTubeを利用する、とも言い換えできそうです。

高年齢層の視聴しているYouTubeチャンネルにおいてもANNやNHKといった知名度がある企業の動画に多くリーチをしていることから、出自の担保・情報の安全性に注目していることがうかがえます。

デジタルメディアに高年齢層が求めるものは?

メディアの利用ログから高年齢層がどのようにスマートフォン、デジタルメディアを使っているのかを確認したところ、ログデータからも意識のデータからも共通して、生活に必要となる「ためになる情報」、さらに言うと「暮らしに役立つ情報」を求めていることがわかりました。

もともと、高年齢層はラジオや新聞といった報道要素が濃い媒体と馴染みがあるためか、デジタルメディアにおいても、ニュースコンテンツや即時性があるものが受け入れられているようです。

直近でマイナンバーカード申請やワクチン接種予約などで、必要に迫られてデジタルシフトをした方も、デジタルメディアのコンテンツに触れていく中でその利便性に気づき、自身に合うメディアを選択している様子がログデータでの利用状況からもうかがえました。

今後も急速な拡大が見込まれる高年齢層のデジタルメディア利用。今回、i-SSPの利用ログを分析することで、ためになる情報・ニュースといった高年齢層のニーズや、デジタルメディアに感じているネック(信頼性への不安)も見えてきました。

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