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ミセス「コロンブス」MV大炎上への強烈な違和感 謝罪は迅速かつ的確なのに、なぜ公開に至った?

東洋経済オンライン / 2024年6月14日 16時50分

人気バンドのMVが大炎上。しかし、炎上後の対応は迅速かつ的確…「ならなぜ動画を公開した?」「危ないかもと思ってて、言い出せなかった関係者もいたのでは?」と思えてくる事案です(写真:『Mrs. GREEN APPLE』公式YouTubeより引用)

3人組ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)」の新曲、「コロンブス」のミュージックビデオ(MV)が大炎上している。「コロンブスが類人猿に物事を教え、馬車を引かせる」といった描写が問題視されたことで、MVは非公開に。メンバーが謝罪し、同曲を起用したコカ・コーラの広告展開も中止となった。

【画像】類人猿に馬車を引かせ、ピアノを教える…。実際のMVの様子と、レコード会社による謝罪文(8枚)

ネットメディア編集者として、これまであらゆる炎上ケースを見てきたが、炎上後の対応に限ってみると、迅速かつ的確な印象を覚える。だからこそ、「なぜOKと判断されたのか」が、極めて疑問に感じる。なぜここまで炎上したのか、経緯を振り返りながら考えてみよう。

新曲「コロンブス」が大炎上

Mrs. GREEN APPLEは2013年結成、2015年メジャーデビューのバンドで、活動休止を経た2022年からは、ボーカル&ギターの大森元貴さん、ギターの若井滉斗さん、キーボードの藤澤涼架さんの3人体制で活動している。2023年にはNHK紅白歌合戦に初出場した。

そして、話題になっている「コロンブス」は2024年6月12日から配信開始、同日夜にMVが公開された作品だ。コカ・コーラの「Coke STUDIO」キャンペーンソングとして、タイアップ起用もされていた。

【画像】類人猿に馬車を引かせ、ピアノを教え…実際のMVの様子とレコード会社による謝罪文(8枚)

しかしながら、一夜明けた13日、MVの内容が問題視される。

MVは「もしも生きた時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたら?」をテーマに、大森さんがコロンブス、若井さんがナポレオン、藤澤さんがベートーベンに扮して、時代を超えてともに旅をする設定だった。

MVの内容は…

3人は類人猿がパーティーをしている家を訪れ、ピアノの弾き方を教えたり、人力車を引かせたり、乗馬を教えたり、類人猿が出演する悲劇『MONKEY ATTACK』を観賞したり、ともに「コロンブスの卵」を立てようとしたり。そしてパーティーを終えたあと、眠る類人猿を横目に、3人はまた次の場所へ向かう……といった構成だった。

これらの描写について、SNS上では「奴隷商人だったコロンブスを賛美する内容はいかがなものか」「類人猿は先住民をなぞらえているのか」「完全にアウトだろ」といった指摘が相次ぎ、13日午後にはYouTubeに掲載されていたMVは非公開になった。

各所から謝罪文が出されることに

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