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似た者同士の結婚ほど「うまくいく」は本当なのか 心理学的に見た「結婚相手」の適切な選び方

東洋経済オンライン / 2024年6月15日 18時0分

結婚をするにあたっては、「理想のパートナー」についていろいろ夢見ると思いますが、自分となんの共通点もない人と結婚するのはやめたほうがいいかもしれません。むしろ、自分と同じような人を選んだほうが、結婚生活も長続きする可能性が高くなります。

「高学歴女性」ほど離婚しないというデータも

カナダにあるトロント大学のフィリップ・オレオポウラスによると、学歴と離婚率には密接な関係があり、学歴が高くなるほど離婚しなくなる傾向があるそうです。

オレオポウラスが調べたところ、高校中退以下の学歴の女性の離婚率は16%。高卒になると10%。そして大学院卒の女性になると、離婚率はわずか3%にまで落ちるそうです。

高学歴の女性というと、収入の多い仕事にもつけるので夫に頼らなくとも生活できそうですし、それだけ離婚しやすいようにも思うのですが、それは違うようです。

どうして高学歴女性は、離婚しないのでしょうか。その理由は、よくわからないのですが、オレオポウラスは次のような可能性を指摘しています。

・ 高学歴女性は、結婚市場で人気がある。そのため質の高い男性を選ぶことができ、離婚しにくくなるのでは?

・ 高学歴の女性ほど、雇用が安定している。そのため、結婚生活にストレスを感じることも少なくなるのでは?

・高学歴女性ほど、晩婚の傾向がある。それだけ慎重に男性を選んでいるのでは?

本当のところはどうして高学歴女性が離婚しにくいのかはよくわかっておらず、あくまでも推測にすぎないのですが、オレオポウラスの指摘はどれも当たっているような気がします。

結婚するときには、できるだけ慎重になりましょう。これは、女性だけでなく、男性もそうです。すぐに結婚するよりは、できるだけ長くお付き合いし、相手のことをよく知ってから結婚しても遅くはありません。

「慌てる乞食は貰いが少ない」ということわざもありますが、慌てて結婚すると「ハズレ」を引いてしまう可能性が高くなります。

結婚も離婚も、一度頭を冷やしてから

カリフォルニア工科大学のコリン・キャメラーによりますと、アメリカのいくつかの州では、結婚しようとしているカップルがいても、一定期間が経過するまでは結婚許可証を出さない州もあるそうです。

「少し頭を冷やして、それから結婚したほうがいいのでは?」というためでしょうか。

慌てて結婚するのもやめたほうがいいのですが、離婚を決めるときにも慎重になりましょう。衝動的に、「もう別れる!」と言い出してはいけません。少し頭を冷やしてから離婚してもまったく遅くありませんから。

アメリカでは、カリフォルニア州やコネチカット州のように離婚が正式に認められるまでに一定の期間が設けられている州もあります。人は心変わりするのが当たり前なので、そういう期間があれば離婚を抑制できるというのです。

「やっぱりよく考えたら離婚しないほうがいい」と冷静に判断してもらうには、ある程度の期間があったほうがいいのでしょう。

結婚も離婚も、早まって決めるよりは時間をかけてゆっくり考えるのがポイントです。

内藤 誼人:心理学者、立正大学客員教授、アンギルド代表取締役社長

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