1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

「温泉の玄関」修善寺駅、東京から特急1本の利便性 8月で開業100年、伊豆箱根鉄道駿豆線の終着駅

東洋経済オンライン / 2024年6月20日 7時30分

伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅。ターミナルらしい堂々とした雰囲気がある(記者撮影)

長距離の鉄道旅の主役が新幹線となった現在でも、東京駅を始発駅として最大14両の長編成で伊豆半島方面へ東海道線を走る「踊り子」は在来線特急の代表格と言える。

【写真18枚を見る】東京駅から特急「踊り子」が直通する伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅。いったいどんな場所なのか?かつての駅前の様子がわかる貴重な白黒写真も

少し前まで国鉄時代の特急形電車185系がモーター音をうならせていた踊り子の車両は2021年3月のダイヤ改正以降、すべてE257系に置き換えられた。中央線「あずさ」「かいじ」や房総方面などで活躍した特急車両をリニューアルした車両だ。

修善寺駅は開業100年

東京駅で見ることができる踊り子の行き先は「伊豆急下田」と「修善寺」の2通り。その1つ、西武グループの伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅は2024年が開業100年の節目の年にあたる。

東京―修善寺間の踊り子は毎日2往復運行されている。下り列車の場合、東京駅9時発の1号と12時発の9号が途中の熱海まで、伊豆急下田行きの「伊東編成」9両と修善寺行きの「修善寺編成」5両を連結した14両編成で走る。土休日などは3往復が運転される。

【写真】東京駅から特急「踊り子」が直通する伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅。いったいどんな場所なのか?かつての駅前の様子がわかる貴重な白黒写真も(18枚)

修善寺編成は熱海で伊東編成と分割されると、そのまま東海道線を西へ進み丹那トンネルを抜けて三島へ。同駅から伊豆箱根鉄道の駿豆線に入る。踊り子は三島田町、大場、伊豆長岡、大仁(おおひと)を経て終点の修善寺に到着する。修善寺まで東京から乗り通しても約2時間ちょっとの乗車で気軽に出かけられる目的地だ。

一方、伊東編成は東海道線から分かれる伊東線へ入り、JR東日本で最南端の駅、伊東へ。同駅から東急グループの伊豆急行線に入り、伊豆高原、伊豆熱川、伊豆稲取、河津を経て伊豆急下田を終着とする。東京―伊豆急下田には「サフィール踊り子」も走っている。

地元の足「いずっぱこ」

営業キロ19.8kmの駿豆線は地元では「いずっぱこ」と呼ばれている。のんびりしたローカル線のイメージだが、普通電車は三島発が7時台は5本、それ以外の時間帯でも1時間に3、4本が運行していて利便性は高い。

車両は地方私鉄としては珍しく自社のオリジナル車両が多く、1979年デビューの主力車「3000系」や1991年登場の「7000系」が活躍。このほか元西武鉄道101系の「1300系」も走る。三島―修善寺間は各駅停車で35~40分程度の乗車時間だ。この区間は踊り子も特急料金200円で乗車できる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください