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AIだけじゃない!予告された「iPhone」進化の中身 秋からもっと「自由」に、来年はもっと「便利」になる

東洋経済オンライン / 2024年6月22日 12時30分

そして、なんといってもアップルのAI、Apple Intelligenceだ。

秋に利用可能になるのはアメリカ(英語)のみで、iPhone 15 Pro以降のモデル(iPhone 15は含まれない)となる。それ以外の地域と言語は2025年以降とハッキリ決まっていないが、iPhoneが飛躍的に便利になることは間違いない。

Apple Intelligenceの詳しい機能解説は別記事があるので、ここでは簡単に触れる程度にとどめるが、アップルが目指したのはAIの中でも個人に特化した“パーソナルなインテリジェンス”にある。

一般的に、ChatGPTやGeminiなどの大規模言語モデルは大量の学習データを取り込み、広範囲な“知”を提供することを目的としている。

それに対してApple Intelligenceは、オンデバイスでパーソナルなアシスタントになることを指向している。iPhoneの強固なセキュリティーはそのままに、iPhoneはカレンダー、連絡先、メール、メッセージなどさまざまなデータからセマンティック(意味論的)インデックスを作りあげ、我々ユーザーのことを理解して動作するようになる。

例えば「Hey Siri ! 今から弟の家に行こうと思うんだけど何時に着く?」と聞けば、新しいApple Intelligenceに対応したSiriは、“今”が現在時刻を示していることも、“弟”が誰であるかも、現在位置がどこであるかも理解し、回答してくれる。

その際に障害になりそうな電車の遅延情報がウェブ上にあれば、そのことも忠告してくれるし、重複しているスケジュールが自分のカレンダーにあれば、それについてもアドバイスをくれる。強力なパーソナルアシスタントに進化するのだ。

Apple Intelligenceの機能だけでは足りない、ウェブの広範囲な知識(主に専門的なものなど)が必要であれば、ChatGPTと連携させることもできる。

iOS 18のアップデートは、秋に基本機能や外観のカスタマイズ、ユーザビリティーの向上という土台固めが行われ、その後2025年になってApple Intelligenceが組み合わさるという二段構えだ。われわれがそれらをすべて使えるようになるのには、しばらく先だが、WWDCで機能の詳細について世界のデベロッパーに開示されたのは、それぞれの機能に対応したアプリの開発を促進するためだ。来年以降、iPhoneの使い方が今とはガラリと変わっているかもしれないと思うと、非常に楽しみだ。

村上 タクタ:編集者・ライター

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