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24年最新版「一般入試の志願者が多い大学」TOP50 難関私立大を中心に増加学習指導要領の影響小

東洋経済オンライン / 2024年6月24日 11時0分

志願者数ランキングでは、上位2校は安定している。近畿大学は11年連続でランキングトップを続け、千葉工業大学は4年連続で2位の座をキープしている。4位の東洋大学は前年の大幅志願者減の反動もあり志願者を大きく増やし、対照的に8位の日本大学は大幅な志願者減となった。「志望者層が重なる東洋大と日本大は、一方の志願者が増えるともう一方は減る」(予備校関係者)という。

次に学部系統別の志願者状況を見ていこう。

定員規模が小さく、志願者のわずかな変化で増減率が大きく変わる宗教系を除くと、志願者が最も増えたのは17.4%増の情報・メディアだ。デジタルやグリーンなど成長分野を担う人材養成のために文部科学省が進める「大学・高専機能強化支援事業」の一環で学部・学科新設が進んでいることが志願者増の一因となっている。グリーン分野を担う農も7.3%増と高人気。情報・メディアや農に受験生が引っ張られたためか、理・工は1.9%減だ。

文系では外国語が増加

文系で注目したいのは、外国語が14.3%と大きく増えていること。コロナ禍で人気が下がった学部系統だが、観光(6.9%増)や国際(2.8%増)とともに志願者が戻ってきている。他の系統では、法(0.5%増)、商(1.0%減)、経済(1.7%減)、経営(1.9%減)といった社会科学系の出願状況は落ち着いている。

すべての学部系統の中で、志願者が最も減ったのは家政・栄養(17.3%減)。女子の学部志望動向が社会科学系や理系学部に移りつつある影響を色濃く反映している。家政・栄養の減少は女子大の出願状況に影響し、私立大全体の志願者が増加する一方、主要女子大に限ると前年を7%程度下回った。女子大が置かれた厳しい環境を象徴する数値といえる。

井沢 秀:大学通信 取締役情報調査・編集部部長

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