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人間関係が悪い会社で身を守るサバイバル術 離職率が低い会社は「不満」を言いやすい環境

東洋経済オンライン / 2024年6月25日 16時0分

その結果、親から学んだ歪んだコミュニケーションで、大人になっても他者に関わろうとしてトラブルになるんです。

ネガティブな感情を吐き出させてあげる

【防災方法】

受動攻撃をする人は、表に出せない怒りや不平不満を抱えています。仕事を頼まれて「はぁ〜」とため息をつくのは「忙しいのに、この仕事も私がやるんですか?」とストレートに言えないから、遠回しに不満を表現しています。つまり、受動攻撃する人はあなたに「もっと、察して!」「配慮してほしい」と願いながら、言えなくて不満を溜め込んでしまった人なんです。

そこで、ネガティブな感情を吐き出させてあげると、そもそもいじわるな受動攻撃に走らなくなります。

たとえば、普段から「何かあれば、いつでも相談してくださいね」「先輩の苦労話を聞きたいです!」と声をかけ、愚痴や本音を話せる環境をつくるのが効果的です。

また、もしあなたが会社に働きかけられるなら、意見が言いやすい仕組みをつくるのも効果的です。

ある企業では「困りごとや不満を紙に書いて箱に入れてもらい、必要に応じて上司が対処する」という取り組みをしたそうです。結果、たったこれだけで受動攻撃が減り、退職者まで減少したといいます。

そこまではムリなら、定期的な個別のミーティングで本音で話せる環境をつくることもオススメです。仕事をわざと遅らせるような妨害は、仕事の締め切りや手順、報告・連絡・相談のタイミングなどを事前に細かく指示し、確認すると、ある程度防ぐことができます。

冗談っぽく相手の本音を代弁する

【復興プラン】

廊下であなたが同僚と立ち話をしていると後ろから、書類を運んでる相手が、ムッとしながら「邪魔!」と言ってきたとします。相手はただ通りたいだけですよね?

本当はそんな言い方で受動攻撃をしなくても、「書類を運んでいるので、道をあけてください」とお願いしてくれれば済むことです。ところが、「こっちは重い書類持ってるんだから、察して、さっさとどきなさいよ!」という本音が隠されているからキツい言い方になるんです。

そんなときは、冗談っぽく相手の本音を代弁するのが有効です。「通りにくかったですね! 気づかずに失礼しました!」とか「早くどけよ! って感じですよね?(笑)」みたいに冗談っぽく相手の本音を代弁すると、相手も「察してくれた」と感じ、笑うなど緊張が緩み、過剰に反抗しなくなります。

「はっきり言ってもいいんだ!」と安心してもらう

上級者向けですが、質問するという方法もあります。休みの申請をしたら、ため息をつかれた場合、「それは、その日は休まないでほしいということでしょうか?」と質問するのです。

「それは、〇〇してほしいということでしょうか?」と相手の本音を言い当ててみるのも、相手がストレートにモノを言う練習になるので効果的です。

そうすることで、相手が「はっきり言ってもいいんだ!」と安心して、次回からストレートな表現方法になることがあります。

ただし、「なんですか、その態度。なんか文句があるんですか?」と喧嘩腰に、あいまいに指摘するのはNGです。

最後に、仕事の締め切りをわざと守らないなど妨害に当たる行為があった場合。「次回、このように期日が守れなかったら、担当を変わってもらいます」など、限度を提示して、受動攻撃を許さない姿勢も大切です。

藤本 梨恵子:キャリアコンサルタント

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