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JR南武線「ブルーインパルス飛行」で際立つ存在感 市政100年の川崎市を縦断する通勤通学路線

東洋経済オンライン / 2024年6月26日 7時30分

JR南武線は1919年、多摩川の河原の砂利を運搬する目的で生まれた多摩川砂利鉄道がルーツ。1927年に私鉄の南武鉄道が川崎―登戸間で開業した。旧国鉄の路線となったのは1944年のことだ。現在は川崎―立川間(35.5km)と、尻手(しって)―浜川崎間(4.1km)の支線などで構成する。

川崎市内を縦断することから、都心と結ぶほかの路線との乗り換え利便性が高い。川崎区の川崎駅ではJRの東海道線と京浜東北線、京浜急行電鉄の京急本線・大師線、中原区の武蔵小杉駅ではJR横須賀線と東急電鉄の東横線・目黒線、高津区の武蔵溝ノ口駅では東急田園都市線・大井町線と接続する。東横線・目黒線は新丸子から元住吉まで、田園都市線は二子新地から鷺沼までが川崎市内だ。

武蔵溝ノ口駅は、東急線側の駅名は「溝の口」で表記が異なる。駅周辺の地名はどちらの駅名とも違う「溝口」だ。

さらに多摩区には登戸駅と稲田堤駅。登戸で小田急電鉄の小田原線、稲田堤で京王相模原線に乗り換えられる。登戸駅周辺は長く続いた土地区画整理事業が終盤を迎えており、駅前には高さ140m、地上38階の高層マンションが建つ予定だ。稲田堤駅は6月2日に南北を結ぶ自由通路が全面開通し、踏切を渡らずスムーズな往来が可能になった。

小田急小田原線は多摩川を渡った1駅目の登戸から柿生(かきお)までが川崎市内だが、その先の小田原方面は東京都町田市との境を何度も通過する。新百合ヶ丘から延びる多摩線ははるひ野まで、京王相模原線は稲田堤と若葉台が市内に位置する。

鉄道の記念イベントでも展示飛行

ブルーインパルスは1964年と2021年の東京五輪開会式で会場上空にスモークで5つの輪を描くなど、全国各地の記念イベントや航空祭の目玉企画の1つになっている。

鉄道に限っても2016年3月の北海道新幹線、2022年9月の西九州新幹線、2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸の開業日を盛り上げている。ただその人気のあまり、会場周辺では道路渋滞などの混雑を引き起こしてしまうといった課題もある。

川崎市は飛躍祭のウェブサイトなどで「展示飛行時の等々力緑地周辺は大変混雑することが予想されます。展示飛行は等々力緑地外の飛行経路近辺でも観覧いただけますので、経路図をご覧いただき、混雑しない場所にて観覧いただきますようお願いいたします」と呼びかけている。

川崎市内を縦断し、通勤通学の足として日常の利用が多い南武線。市制100周年を祝うブルーインパルスの展示飛行の観覧でも活躍することになりそうだ。

橋村 季真:東洋経済 記者

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