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遠い恒星へと旅するのに必要な驚愕のエネルギー 光速の50%を超える速度で飛行するとしたら

東洋経済オンライン / 2024年6月27日 15時0分

宇宙船の指向性をコントロールする技術や進路指示(ナビゲーション)技術が不十分で、探査機がコースから外れてしまい、ある惑星に想定外の衝突をしたとすると、探査機は衝突した瞬間に爆発して、持っていたエネルギーをすべて解放するだろう。

その破壊力は広島に投下された原子爆弾7個分(1個当たり15キロトン)に相当する。そしてこれは、平均的なマスクメロン1個分の重さの宇宙船の場合の話だ。0.1cで飛行するボイジャー級の宇宙船なら、7万9000キロトンのエネルギーで衝突することになる――広島型原爆5000個を優に超える!

そして、ここまでの話では、宇宙船は光速の10%の速度でしか飛行していない。超高速星間旅行が実現したとき、それに使われる宇宙船には光速の50%を超える速度で飛行しなければならない。こんな速度になると、マスクメロンぐらいの宇宙機でも広島型原爆220個分のエネルギーになる。

太陽系以外の恒星系への初の使節団が、せっかく人類初の異星人との接触を果たすところだったのに(目的地に異星人がいたとしてだが)、着陸で失敗して、奇襲攻撃と誤解されないようにしなければ!

(翻訳:吉田三知世)

レス・ジョンソン:物理学者、NASAテクノロジスト

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