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iPhone「eSIMを使う人」だけ知っている便利機能 実はeSIMに変更する手間はほとんどかからない

東洋経済オンライン / 2024年6月28日 12時0分

設定方法は次のとおり。SIMカードを挿した状態のまま、「設定」アプリから「モバイル通信」を選択。SIMカードを挿している場合は、ここに「eSIMに変更」というボタンが表示される。すでにeSIMを入れている時には、変更した通信事業者を選択し、その画面の中で「eSIMに変更」をタップする。

あとは画面の手順に従い、確認のためにサイドキーをダブルクリックすると通信事業者側のサーバーと連携し、iPhoneに挿してあるSIMカードが自動的にeSIMに切り替わる。手続きは非常にシンプルだ。ただし、一部の古い料金プランが対応していない場合もある点は注意しておきたい。

物理SIMからeSIMに変わったからといって、特に何か大きな違いが出るわけではないが、複数回線を切り替えるときに抜き差し不要になるのはメリット。SIMカードの接触不良も起こらない。

海外に着いてから現地の空港などでプリペイドを買う場合、eSIMがあるのはまれで(韓国や台湾は例外)、ほとんどが物理のため、物理SIMスロットが埋まった状態では国内用のSIMを抜かなければならず、電話などが受けられなくなる。国内用はeSIMにしておき、スロットはどうしてもSIMカードしかない場合に備えておくと安心だ。

eSIMは他の端末に移しづらいなどのデメリットもあるため、そのバランスを考えて選択するといいだろう。

クイック転送でスムーズな機種変更

eSIMは、物理SIMのように簡単に取り出せないのがメリットの1つ。端末が盗難にあった場合、特に海外だとSIMカードだけ抜かれて通信を使われてしまうといった被害が起こりうる。SIMカードはピンさえあれば簡単に取り出せるため、画面ロックをかけても意味がない。eSIMであればそもそも取り出せないので、こうした被害は防げる。

ただ、取り出しにくくなるのは自分自身も同じ。機種変更時には再発行をかける必要があり、少々面倒に感じる人もいるだろう。これを解決するのが、iPhoneの「eSIMクイック転送」だ。この機能は、iCloudやBluetoothを通じてeSIMをほかの端末に移すためのもの。裏側では再発行をかけているが、iPhoneの設定だけで完結するため、手軽に利用できる。

当初は一部キャリアでしかこの機能を利用できなかったが、現在はドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルやそのサブブランドもきちんと対応している。iPhone同士、iPad同士という制約があり、iPhoneからiPadに移したり、iPhoneからAndroidスマホに移したりといったことはできないが、iPhoneやiPadの機種変更をするには便利な機能だ。

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