1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

作文は「理系だと苦手」「文系が得意」という大誤解 算数が得意な子は大概「作文もうまい」納得理由

東洋経済オンライン / 2024年6月29日 10時0分

ちなみにこのような「2つの事象の関係性」について、高校の数学ⅠAでは真っ先に教えてくれます。「必要条件と十分条件」という話を覚えていますか? これは、AとBという2者の関係性が、必要なのか十分なのかということを指します。

教科書には大抵、こんな感じで書いてあります。

2つの条件p, qについて、命題「pならばq」が成り立つ時、pはqの十分条件、qはpの必要条件である。

具体例として、「冷奴」で考えてみましょう。目の前になにかの料理があります。もし、この料理が冷奴であれば、その料理は豆腐料理ですよね。

つまり、「冷奴 ならば 豆腐料理」が成り立ちます。

さて、目の前の料理が豆腐料理かどうかを判別したいとします。このとき、その料理が冷奴であれば、その料理が豆腐料理であることを十分保証してくれます。このことから、「冷奴」であることは、「豆腐料理」であることの十分条件だとわかります。

逆に、目の前の料理が冷奴かどうかを判別したいとします。このとき、その料理が冷奴なのか麻婆豆腐なのか味噌汁なのかはわかりませんが、少なくとも豆腐料理であることが必要です。このことから、「豆腐料理」であることは、「冷奴」であることの必要条件だとわかります。

こうしたことを勉強していると、「AならばB」という2つの関係性、つまりは「論理的な考え方」に繋がっていくのです。

「数学なんて勉強しても、なんの意味もない」「どうせ計算とか数字にちょっと強くなれる程度だろ?」と考える人も多いかもしれません。

でも、計算や数字を扱う部分以外のところで、論理的に物事を考え、論理的に説明する力が鍛えられるというメリットもあるのです。みなさんぜひ、参考にしてみてください。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください