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「盛り」と「無加工」に二極化するSNSの最新見せ方 映え疲れ?「ハイアングル撮影」が流行るワケ

東洋経済オンライン / 2024年6月30日 9時30分

いかなるときにも、移動中にも投稿が求められる「BeReal」(画像:筆者提供)

Z世代の多くの若者たちは、TikTokやInstagramのリールなどのSNSに何をどう投稿するかが生活の中での大きな柱となっています。

【写真】早朝や雪の中でも「BeReal」ですぐさま投稿する若者たち

人にどんな自分を見せたいのか、自分でコントロールすることによって、自己プロデュースをしているのですが、ここ数年の等身大より美しく加工する“映え文化”に疲れ果てている傾向も見られます。

Z世代を中心に流行中のSNSアプリ「BeReal」

そこで2023年あたりからZ世代を中心に流行しているのが、2020年にリリースされたフランス発のSNSアプリ「BeReal」です。

簡単に特徴を説明しますと、このアプリでは1日1回、不規則なタイミングでアプリから通知があり、2分以内に「今何をしているか」を投稿しなければなりません。

通知が届いた瞬間の自分を投稿することしかできず、画像処理のフィルターもかけられないため、かなりリアルな写真を投稿することになります。しかも、正面を映すアウトカメラと、自分を映すインカメラの同時撮影が必須です。広告やフォロワー数の表示もないことから、“映え疲れ”をしていたZ世代には新鮮だったものと推察されます。

このように、素の自分を見せる「BeReal」に加え、画像修正ができない韓国プリクラが流行しています。こうして、無加工の写真をSNSで投稿する機会が増えたため、加工した写真を載せづらくなったという声もよく聞こえてきます。

無加工でも少しでも自分の容姿を良く見せるため、手やスマホで顔を隠すといった撮り方をしているZ世代も多かったのですが、“隠している”感じが不自然になってしまっていたりもしました。

そこで、今年流行し始めているのが、”ハイアングル”からの写真を撮るという方法です。ハイアングルだと、脚が長く、顔も小さく映るため、自然にスタイルを良く見せることができるのです。

例えば、愛知・名古屋にある「MJ PHOTO STUDIO」は、真上から撮影できることができるフォトブース。韓国ではサングラスをかけて撮影することが流行している“真俯瞰写真スタジオ”は、日本ではここだけだそう(2024年6月時点)。

基本料金は2名で2200円、10枚撮影可能ということで、写真館などでの撮影よりお値打ちなのも人気の理由でしょう。

また、2024年2月に東京・新大久保にオープンした「The film」というエレベーター風のプリクラも人気があります。もともと韓国のソウルで流行していたものが、今年初めて日本に入ってきました。

「Y2K」「Y3K」のいいところ取りの写真

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