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島谷ひとみ「気づきの40代」で見つけた大切な軸 30代後半で音楽活動を一時休止、事務所も出て再出発

東洋経済オンライン / 2024年6月30日 14時30分

音楽活動の一時休止を経て再出発を果たした歌手の島谷ひとみさん(筆者撮影)

25周年を迎えた歌手の島谷ひとみさん(43)。2002年に「亜麻色の髪の乙女」で大ブレークし、歌手のみならず役者、モデル、タレントとしても活躍しました。そこから苦悩の30代、気づきの40代と時間を重ねる中で見えてきたこと。そして、今後を見据える中で大切にしている言葉とは。

【写真を見る】やっぱり自分は歌を歌いたい」という思いに気づいたという島谷ひとみさん

25年前、初ステージに立って思ったこと

今年25周年を迎えました。

振り返ってパッと思い起こされるのは、スタート地点ですね。まさに転機というか、そこから全てが変わったし、全てが始まりましたから。

歌手になりたくてオーディションを受けて東京に出てきました。レッスンを受けて、何とかデビューにたどり着きました。待ちに待った場のはずですし、そこを目指してやってきたはずなのに、なんでしょうね、ステージに立った時に初めて腹をくくったんです。「もう私は後戻りできない」と。

歌手として生きていく覚悟というか、そこが目標だったはずなのに、実際にお客さんの前に出た時にその意識が完成したというか。これだけのお客さんが私のために集まってくださっている。「逃げるなら今しかない」みたいなプレッシャーも感じました(笑)。それくらい、プロとしての一歩を踏み出した時の感覚は大きなものだったんだなとも思います。

そして、実際に歌手としての日々が始まりました。そこで感じたのが「この仕事は出会いの積み重ねなんだ」ということでした。歌手は歌うのが仕事。歌の積み重ねが日々の積み重ね。そう思ってもいたんですですけど、歌を通じて人と会う。そのご縁を大切にする。そこから学びを得る。そしてまた次のご縁を育てる。それも大きな要素だと感じました。

デビューした頃にavexの当時の会長さんから「あなたはどんなに売れたとしても変わってはダメですよ。“実るほど首を垂れる稲穂かな”だから」と言っていただいて。時間が経てば経つほど、本当に大切なことを教えてもらっていたんだなと強く思うようになりました。

20代は歌を軸にしながら、本当に多くの出会いをいただいたなと思っています。わからないこともたくさんある中で大人が引っ張ってくれた。「こうやりなさい」と言ってくれた。バタバタとなかなか追いつかないこともありながら、必死に追いかけていく。そんな時代だったなと考えています。

30代になると、それが変わったというか、自分の足で歩くことを求められた。そんな感覚があるんです。もちろん自分の足で、意志で進むことは大切だし、それこそが本来の形なのだとも思うんですけど、自分の中でいきなりそのステージが始まったという感じもあったんだと思います。

スタッフも年下が増えてきて

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