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東大合格者語る「過去問は後回し」超キケンな訳 受験や資格試験でも効率性を考えて勉強を

東洋経済オンライン / 2024年7月1日 14時0分

「どうせ今やっても点数が取れないのはわかっているから、しっかり基礎を固めてからやりたい」という人もいますが、これはタイパの面では悪手です。勉強を重ねてから最後の力試しに過去問をやってみたら全然実力不足だったとか、以前と問題の形式が変わっていることに気づかなかったなんてことになると、また勉強をやり直さなければいけません。最初の計画の段階でつまずいていたら、大きなロスが生じてしまうのです。

また、今やっている勉強がどう点数に結びつくのか、自分が本当に合格レベルに近づいているのかもわからないので、モチベーション維持にも影響してきます。

最初に過去問を解いておけば、自分が今やっている勉強が本番の問題とどう関係しているのか、何のためにやっているのかがわかります。解く問題のレベルが過去問と近くなるにつれて、自分の成長もより実感できるようになるでしょう。

中には「私は初学者で、過去問なんて1つも解ける問題がないからやっても意味がないのでは?」と思う人もいるかもしれません。

ですが、必ずしも解ける必要はありません。知識ゼロの状態であったとしても、まず問題を見てみることに意味があるからです。

たとえば、私はプログラミングのことが全然わかりませんが、もしプログラミングの資格取得を目指して試験を受けることになった場合、まず過去問を見てみます。もちろん問題は解けませんが、「どんな用語やどんな形式の問題があるのか」、「試験時間や合格点がいくらで、どんなレベルの知識や技能を求められるのか」といった点を確認します。

そうすれば目指すべきゴールがはっきりするため、中間目標や短期目標のイメージが湧いて計画が立てやすくなります。

何のために学んでいるかが明確になる

また、勉強しているときに「これは試験でも出てきた用語だな」、「似たような問題が過去問にもあったな」と気づくことができ、何のために学んでいるのかが明確になります。自分の努力が何につながっているのかがわからないと、ゴールに向かって進んでいる手ごたえを感じにくく、勉強のモチベーションも続かないでしょう。

このように、最初に過去問に触れるというほんの一手間で、勉強の意識も効率も変わるのです。これから勉強を始めようと思っている方、あるいは勉強をしていてまだ過去問に手をつけていない方は、ぜひ参考にしてください。

青戸 一之:東大卒講師・ドラゴン桜noteマガジン編集長

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