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新型アウディ「Q6 e-tron」は何が新しいのか? ポルシェ共通プラットフォームで目指す独自性

東洋経済オンライン / 2024年7月2日 10時0分

日本導入時には1000万円前後になると思われる

アウディが「もっとも重要なセグメント」とする「プレミアムミッドクラス」に向けて、「Q6 e-tron(イートロン)」を発表。2024年3月にお披露目され、6月にスペイン・ビルバオで、ジャーナリスト向け試乗会が開催された。

【写真】見たことあるようですべてが新しいアウディ「Q6 e-tron」の姿

PPEというポルシェとも共用するプラットフォームが、キーとなる技術だ。しかし、アウディは、「ポルシェとは一線を画している」とする。それはなんだろうか。

新型車ラッシュを巻き返す

アウディはこれまで「技術による先進」をスローガンに掲げるだけあって、新しい技術の導入に積極的なメーカーというイメージが強かった。ピュアEVのSUV「e-tron」の市場導入は2019年だ。

このところ、競合の新型車ラッシュに圧されていた感があったが、ここにきて「ついに大きな市場を対象にしたQ6 e-tronで巻き返しにきた」と、ドライブして私は思った。

前述のPPEとは、「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」と呼ばれる新世代のBEV(バッテリー駆動のピュアEV)のために開発されたプラットフォームだ。

今年1月に登場したポルシェの新世代「マカン」と共用し、100kWhの大容量プリズム型リチウムイオンバッテリーを搭載して、前後に1基ずつのモーターを搭載する全輪駆動であることもポルシェと共通。

しかし、アウディは「自社に期待されるキャラクターを大切にしています」と、プロダクトマネージャーのクリスチャン・シュタインホルスト氏は試乗会場で語った。

「私たちにとって、もっとも重要なのは、プレミアム・ミッドクラス・セグメントです。そのため、私たちはそのセグメントに最適なクルマを提供するために、独自の味付けを施しています」

【写真】アウディ「Q6 e-tron」真新しい内外装(70枚以上)

Q6 e-tronのボディサイズは、全長4771mm×全幅1939mm×全高1648mmで、全長は「Q4 e-tron」よりも約20cm長く、「Q8 e-tron」よりも13cm短い。それをシュタインホルスト氏は、「全長、全高、全幅は完璧な寸法」とする。

「このクルマの対象はカップルや若い家族で、日常的な使い勝手を求めつつも、妥協のないテクノロジーとパフォーマンスを求める人たちです」

若い人が乗るには決して安くない価格になりそうなQ6 e-tronだが、それはともかく、Q6 e-tronにおける“アウディらしさ”とは、担当者の言葉を借りて説明すると、以下のようになる。

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